The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

July 20, 2017 Vol. 377 No. 3

July 20, 2017
Vol. 377 No. 3

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • ANGPTL3 の不活性化と心血管疾患
    Inactivation of ANGPTL3 and Cardiovascular Disease

    ANGPTL3 の機能喪失型多様体は,血漿脂質値が低いこと,冠疾患発症率が低いこととの関連が示された.抗 ANGPTL3 モノクローナル抗体の投与によって,マウスでは動脈硬化病変面積が減少し,ヒトボランティアではトリグリセリド値と LDL コレステロール値が低下した.

  • アンジオポエチン様 3 を標的とするアンチセンス
    Antisense Targeting of Angiopoietin-like 3

    アンジオポエチン様 3(ANGPTL3)は内皮リパーゼとリポ蛋白リパーゼを阻害する.ANGPTL3 メッセンジャー RNA を標的とするアンチセンスオリゴヌクレオチドの注射によって,ヒトとマウスで動脈硬化性リポ蛋白が低下し,マウスで動脈硬化進行が抑制された.

  • 進行した HIV に対する強化抗菌薬予防投与
    Enhanced Prophylaxis for Advanced HIV

    HIV に対する抗レトロウイルス療法の開始は,高い死亡率に関連している.サハラ以南のアフリカからの報告で,イソニアジド,フルコナゾール,アジスロマイシン,アルベンダゾールによる強化抗菌薬予防投与は,24 週と 48 週の時点における死亡率が低いことに関連していた.

SPECIAL ARTICLE

  • メディカルホームプロセスの実施
    Implementation of Medical Homes

    連邦政府認定の医療機関におけるプライマリケアの向上を目的としてデザインされたデモンストレーションプロジェクトにより,プライマリケアへのアクセスが向上したが,メディケア支出の望ましい減少や,ケアの質および患者経験の評価指標の大半における改善は達成されなかった.

HEALTH POLICY REPORT

  • 医師への支払い制度の改革 — 経過報告
    Physician Payment Reform — Progress to Date

    今回の Health Policy Report では,医療費負担適正化法と 2015 年メディケアアクセスおよび小児医療保険(CHIP)再授権法を受け,米国で現在進められている医師への支払い制度の大規模改革について報告している.

PERSPECTIVE

  • 低リスク癌の積極的サーベイランス
    Active Surveillance for Low-Risk Cancers

    低リスク癌の大多数は予後がきわめて良好であることに加え,治療による副作用を回避できる可能性があることから,積極的サーベイランスは,より強度の高いアプローチに代わる有望な策となっている.しかし,広く取り入れられるようになるには,さらなる取組みが求められる.

  • 不確かさとともに死にゆくことを心得る
    Certain about Dying with Uncertainty

    C 夫人はこれまで幸せな人生を送ってきたと話し,今後,医学的にタイヤのパンク程度のイベントが起こった場合は治すべきであるが,大きな介入を要するものであるならば,それを望まないと言った.われわれは,自分たちが引き受けた約束事を守ることがどれほど大変かをわかっていなかった.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 気道を閉塞する気管支結石の気管支鏡による摘出
    Bronchoscopic Removal of an Obstructing Broncholith

    気道を閉塞する気管支結石の気管支鏡による摘出

    68 歳の女性が発熱,息切れ,喘鳴を訴えて受診した.CT にて,気道を閉塞する気管支結石と,閉塞後肺炎を認めた.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • くも膜下出血
    Subarachnoid Hemorrhage

    脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血は,頭部 CT と,CT 血管造影またはカテーテル血管造影,あるいはその両方によって診断される.開頭手術と脳血管内治療のいずれかで治療が可能な脳動脈瘤は通常,後者による転帰のほうが良好であることが複数の無作為化試験で示唆されている.

NEJM QUICK TAKE

  • ANGPTL3 と心血管リスク
    ANGPTL3 and Cardiovascular Risk

    ANGPTL3 と心血管リスク

    アンジオポエチン様蛋白 3 は,脂質値と心血管疾患リスクを低下させる治療の実験的標的である.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 予測を乗り越える
    Moving Beyond Forecasting

    情報に基づく意思決定を促すために,医師はシナリオプランニングをどのように活用できるかについて,Margaret Schwarze が論じている.