The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

September 29, 2016 Vol. 375 No. 13

September 29, 2016
Vol. 375 No. 13

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 非虚血性心不全に対する除細動器植込み
    ICD Implantation in Nonischemic Heart Failure

    無作為化試験で,1,100 例を超える非虚血性心不全患者(左室駆出率 35%以下)を,除細動器の植込みを行う群と行わない群に割り付けた.中央値 67.6 ヵ月の時点で,死亡率に群間で有意差は認められなかった.

  • 帝王切開時の予防的抗菌薬へのアジスロマイシンの追加
    Adjunctive Azithromycin for Cesarean Delivery

    緊急帝王切開時に標準的な予防的抗菌薬投与を受けた女性にアジスロマイシンを追加した場合,プラセボを追加した場合よりも術後感染のリスクが低かった.

  • 冠動脈疾患に対する薬剤溶出性ステントとベアメタルステント
    Drug-Eluting or Bare-Metal Stents for Coronary Disease

    冠動脈疾患患者 9,000 例超を現在の薬剤溶出性ステントを留置する群とベアメタルステントを留置する群に割り付けた試験で,6 年の時点での全死因死亡または非致死的心筋梗塞の複合転帰に群間で有意差は認められなかった.

  • COPD に対するフルチカゾンフランカルボン酸エステル+ビランテロール
    Fluticasone Furoate–Vilanterol in COPD

    一般診療所 75 ヵ所で慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者を対象に行った非盲検無作為化試験で,フルチカゾンフランカルボン酸エステル+ビランテロールの 1 日 1 回吸入投与を行った患者は,通常治療を行った患者と比較して,中等度または重度の増悪発生率が低かった.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 双極性障害,癌,悪化する抑うつを有する女性
    A Woman with Bipolar Disorder, Cancer, and Depression

    双極性障害と癌を有する 63 歳の女性が,電気痙攣療法のため入院した.胸部 CT にて新たな浸潤性乳癌が認められた.患者は当初,手術を拒否しており,予約を何度もキャンセルしている.管理の意思決定がなされた.

SOUNDING BOARD

  • 癌の個別化治療 — 恩恵となるか,無駄となるか?
    Personalized Oncology — Boon or Boondoggle?

    癌の個別化治療という概念の普及は,基盤となる科学の普及のペースを上回っている.著者らは,答えの出ていない多くの疑問に取り組むには,臨床研究の原則を適用する必要があると主張している.

PERSPECTIVE

  • 将来を予測する
    Predicting the Future

    機械学習のアルゴリズムは,転帰を確実に予測する組み合わせを探して莫大な数の変数を処理することができるため,予後を改善させ,放射線科医や解剖病理医の仕事の多くを代わりに行い,診断精度を改善させると考えられる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 腹部のリンパ管炎
    Lymphangitis on the Abdomen

    腹部のリンパ管炎

    52 歳の女性と 43 歳の男性が,腹部の紅斑性・有痛性病変を訴えて受診した.2 例とも生来健常であり,癌や免疫不全症の既往はない.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • インフルエンザ予防接種
    Influenza Vaccination

    インフルエンザ予防接種の防御効果は不完全ではあるが大きいため,あらゆる人に推奨されている.予防接種に関する諮問委員会(ACIP)は,特定のワクチンを推奨してはいないが,2016~17 年の期間は,米国では弱毒生ワクチンを使用しないことを推奨している.

NEJM QUICK TAKE

  • 帝王切開後の感染症と予防的抗菌薬投与
    Post-Cesarean Infection and Antibiotic Prophylaxis

    帝王切開後の感染症と予防的抗菌薬投与

    帝王切開に伴う感染症リスクは,切開前にセファロスポリンを投与しても,経腟分娩の 5~10 倍にのぼる. ウレアプラズマ属の細菌がその原因であると考えられている.アジスロマイシンを追加することでリスクは低減するであろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ジカウイルスに対するワクチン?
    A Vaccine against Zika?

    Anthony Fauci が,ジカウイルスワクチンの臨床試験を実施するにあたり,可能性のある戦略について論じている.