The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

February 1, 2018 Vol. 378 No. 5

急性リンパ性白血病に対する CD19 CAR 療法の長期追跡調査
Long-Term Follow-up of CD19 CAR Therapy in Acute Lymphoblastic Leukemia

J.H. Park and Others

背景

CD19 特異的キメラ抗原受容体(CAR)発現 T 細胞は,再発性 B 細胞性急性リンパ性白血病(ALL)患者における初回奏効率が高く,1 つのサブグループでは寛解が長期に持続した.

方 法

スローン–ケタリング記念がんセンター(MSKCC)で,再発性 B 細胞性 ALL の成人を対象として,19-28z CAR 発現自己 T 細胞注入の第 1 相試験を行った.安全性と長期転帰を評価し,それらと人口統計学的特性,臨床的特性,疾患特性との関連についても評価した.

結 果

成人 53 例が,MSKCC で作製された 19-28z CAR T 細胞の注入を受けた.注入後,重度のサイトカイン放出症候群が 53 例中 14 例(26%,95%信頼区間 [CI] 15~40)に発現し,1 例が死亡した.完全寛解は患者の 83%で認められた.追跡期間中央値 29 ヵ月(1~65)の時点で,無イベント生存期間中央値は 6.1 ヵ月(95% CI 5.0~11.5)であり,全生存期間中央値は 12.9 ヵ月(95% CI 8.7~23.4)であった.治療前の疾患負荷が小さかった(骨髄芽球が 5%未満)患者は,寛解持続期間と生存期間が著明に延長し,無イベント生存期間中央値は 10.6 ヵ月(95% CI 5.9~未到達),全生存期間中央値は 20.1 ヵ月(95% CI 8.7~未到達)であった.疾患負荷が大きかった(骨髄芽球が 5%以上または髄外病変を有する)患者では,疾患負荷の小さかった患者と比較してサイトカイン放出症候群と神経毒性イベントの発現率が高く,長期生存期間が短かった.

結 論

コホート全体で,全生存期間中央値は 12.9 ヵ月であった.疾患負荷が小さかった患者では全生存期間中央値が 20.1 ヵ月であり,疾患負荷が大きかった患者と比較して,19-28z CAR T 細胞注入後のサイトカイン放出症候群と神経毒性イベントの発現率が著明に低かった.(Commonwealth Foundation for Cancer Research ほかから研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT01044069)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2018; 378 : 449 - 59. )