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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 15, 2011
Vol. 365 No. 24
ORIGINAL ARTICLE
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スタチン療法を受けている高比重リポ蛋白コレステロール低値の患者に対するナイアシン
Niacin in Patients with Low HDL Receiving Statins心血管疾患長期罹患患者を対象としたこの臨床試験では,強化スタチン療法にナイアシンを併用することによって 3 年間で脂質値に良好な変化がみられたものの,臨床的利益の増加は認められなかった.
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永続性心房細動に対するドロネダロン
Dronedarone in Permanent Atrial Fibrillation永続性心房細動に加え他の心リスクを有する患者を,ドロネダロン群とプラセボ群に無作為に割り付けた.中央値 3.5 ヵ月の時点で,ドロネダロン群では重大な心血管系有害事象のリスクが有意に上昇した.
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メタボリックシンドロームと睡眠時無呼吸に対する持続陽圧呼吸療法
CPAP for the Metabolic Syndrome and Sleep Apneaインドで行われたこの無作為化二重盲検試験では,閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者に対し,持続陽圧呼吸療法(CPAP)による治療と CPAP の偽治療を各 3 ヵ月行った.CPAP 治療を行うと,血圧が低下し代謝異常が改善した.
SPECIAL ARTICLE
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入院率と再入院
Hospital Admission Rates and Rehospitalizations再入院率は移行期医療の質に関連すると考えられている.この研究では,うっ血性心不全と肺炎による再入院率が全入院率と関連していた.病院利用の低減インセンティブに焦点を当てた介入が最良かもしれない.
CLINICAL THERAPEUTICS
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心房細動に対するカテーテルアブレーション
Catheter Ablation for Atrial Fibrillation59 歳の男性が,抗不整脈薬により洞調律の維持を試みているにもかかわらず,症候性の心房細動のエピソードを再発して受診した.こうした患者にはカテーテルアブレーションが効果的な場合があるが,2 回以上の手技が必要となる可能性がある.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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下痢と脱力を呈する男性
A Man with Diarrhea and Weakness34 歳の男性が,脱力,慢性下痢症,体重減少のため入院した.最初の臨床検査で,白血球増加症と低カリウム血症が認められた.診断手技が行われた.
SPECIAL REPORT
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医療制度を有線化する新しい連邦プログラム
A New Federal Program to Wire the Health System2009 年,米国政府は電子カルテおよびその他の形態の医療情報技術の導入と有意義な使用の支援に,最大 290 億ドルまで充当することを定めた,経済的および臨床的健全性のための医療情報技術に関する法律(HITECH 法)を可決した.この論文は,同法の起源と条項について論じている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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機械的僧帽弁の血栓症
Thrombosis of a Mechanical Mitral Valve機械的僧帽弁の血栓症を有する患者において,蛍光透視検査により,片方の弁尖の固定ともう一方の弁尖の可動性の低下が示されている.正常に機能する機械弁の蛍光透視検査も示されている.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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中絶の依頼
A Request for Abortion妊娠初期では,薬剤中絶により手術は回避されるが,疼痛と出血が増加し,不全流産のリスクがわずかに上昇する.いずれの中絶方法によっても,長期的なメンタルヘルスの問題や乳癌のリスクが上昇することはなく,また受胎能力への悪影響もないことが,データから示されている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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薬物の安全性について学ぶ
Learning about the Safety of Drugs薬剤疫学教授の Jerry Avorn が,サリドマイドと進展する薬物の安全性に対する取組みについて論じる.
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遺伝子,ゲノム,心血管疾患
Genes, Genomes, and Cardiovascular Disease心血管疾患は,米国における死亡の主要な原因である.この双方向の年表では,過去 40 年間に心血管疾患領域に影響を及ぼしたゲノムに関する進歩を示す.