NEJMとは
The New England Journal of Medicine(NEJM)は,200年以上にわたる歴史を有し,世界でもっとも権威ある週刊総合医学雑誌の一つです.医学界のトップジャーナルとして,また情報提供の優れた媒体として,国内外の医師・研究者から高い評価を受けています.今日望みうる最高水準の科学研究が毎週発表される本誌は,ニュース番組や新聞紙上でいち早く本誌の記事が紹介されることも多く,掲載される医学研究論文は各種産業・株式市場といった多方面で強い影響を与え続けています.
日本国内のNEJM有料購読部数は,6,000部にのぼり,ほとんどの医学関連大学,病院図書館,医局で購読されています.国内専門医(循環器,腫瘍学,血液学)を対象とした調査において「職業上絶対に必要,時間を割いてでも読む」雑誌として英文誌でありながら国内雑誌をしのぐ評価を得ています.
掲載されるオリジナル論文の40%以上がアメリカ国外から寄せられ,投稿原稿の年間総数は約3,600件にのぼり,そのうち掲載が認められるものは6%程度にすぎません.採用された論文は未発表のものに限られ,患者ケアの基礎的教義から最新の治療,手術手技を含む医学の最も重要なテーマまで,ホットで信頼できる情報を提供しています.世界全体の総発行部数は,医学雑誌では最大の25万部以上で,しかもすべてが有料購読者に提供されています.
NEJMには,現在アメリカ,日本,国際版があり,毎週木曜日に世界同時発売されています.最新の医学情報をアメリカ本国と同じタイミングで入手することが可能です.1996年より日本国内版には主要論文の日本語アブストラクトが,また1997年からは日本語目次が掲載され,2002年からは今週の本誌の日本語訳も掲載され必要な論文に簡単にアクセスできるようになりました.
掲載論文の引用回数は他の追随を許しません.Journal Citation Reportsが公開するインパクトファクターにおいて,NEJMは96.2と総合医学部門の中で極めて高い水準を記録しています(2024年7月更新情報).