The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

NEJM日本国内版は,必要な論文に簡単にアクセスできるよう「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を,日本語訳にてご提供しています.

This Week at NEJM.org

May 24, 2018 Vol. 378 No. 21

May 24, 2018
Vol. 378 No. 21

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 急性呼吸促迫症候群に対する体外式膜型人工肺
    ECMO for ARDS

    この試験では,重症急性呼吸促迫症候群(ARDS)患者における体外式膜型人工肺(ECMO)と ECMO 以外の人工呼吸管理とを比較した.60 日死亡率に群間で有意差は認められなかった.対照治療から ECMO へのクロスオーバーにより,解釈が困難となった.

  • 肺癌に対する PD-1 阻害薬による術前補助療法
    Neoadjuvant PD-1 Blockade in Lung Cancer

    パイロット試験において,切除可能な肺癌を有する患者に対し,術前補助療法としてニボルマブを 2 回投与することで,45%で病理学的著効が得られ,腫瘍抗原特異的 T 細胞クローンが増殖した.

  • X 染色体遺伝性低リン血症の小児に対するブロスマブ
    Burosumab in Children with X-Linked Hypophosphatemia

    PHEX 変異によって引き起こされ,FGF-23 高値とくる病を特徴とする X 染色体遺伝性低リン血症の患児において,FGF-23 モノクローナル抗体であるブロスマブは,腎リン酸再吸収,血清リン値,身長の伸びを改善し,くる病の重症度を低下させた.

  • 女性と男性における肺癌発生率
    Incidence of Lung Cancer in Women and Men

    1960 年以降に出生したヒスパニックと非ヒスパニック系白人では,喫煙率が男女同程度であるにもかかわらず,肺癌発生率は女性のほうが男性よりも高い.この差の理由は説明されていない.

REVIEW ARTICLE

  • 抗リン脂質抗体症候群
    Antiphospholipid Syndrome

    抗リン脂質抗体は血管内皮細胞,補体,血小板,好中球,単球の活性化を誘発し,血栓症,腎不全,心臓弁膜症,妊娠喪失,神経合併症をきたす可能性がある.ワルファリンが主な治療選択肢である.

HEALTH LAW, ETHICS, AND HUMAN RIGHTS

  • バイオシミラーは医療費を抑制することができるか?
    Can Biosimilar Drugs Bring Down Health Care Costs?

    バイオシミラーは,確立された治療薬と似た作用をするが,製造における違いにより,いくつかの相違点がある.これらの薬剤は,特許取得済みの医薬品と比較して価格が低いながら同等の効果を有するが,いくつかの障壁により優位性の実現が妨げられている.

CORRESPONDENCE

  • 川崎病における年齢と季節変動
    Age and Seasonal Variation in Kawasaki's Disease

    日本の和歌山県において,川崎病を発症した 7 歳以上の患児は,7 歳未満の患児と比較して,女児の割合が高く,冬または春に発症し,冠動脈障害を有している確率が高かった.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 高安動脈炎における網膜血管炎
    Retinal Vasculitis in Takayasu's Arteritis

    高安動脈炎における網膜血管炎

    高安動脈炎の 25 歳の女性が,網膜血管炎を示唆する,痛みを伴わない両眼の緩徐な視力低下を訴えて眼科クリニックを受診した.治療前後の網膜血流を動画で紹介する.

INTERACTIVE MEDICAL CASE

  • 事態のショックな展開
    A Shocking Turn of Events

    事態のショックな展開

    この双方向性の症例報告では,上気道感染,息切れ,動悸を呈する 38 歳の女性の症例を取り上げる.心電図で異常所見が認められた.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.

NEJM QUICK TAKE

  • 小児の X 染色体遺伝性低リン血症を治療する
    Treating X-Linked Hypophosphatemia in Children

    小児の X 染色体遺伝性低リン血症を治療する

    X 染色体遺伝性低リン血症に対する従来の治療法では,くる病の治癒が不完全で,骨格異常,持続的な低身長,消化管の副作用,代謝および内分泌の異常が伴う.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • ドーナツの穴を閉じる
    Closing the Doughnut Hole

    ドーナツの穴を閉じる

    Julie Donohue が,超党派予算法のもとでのメディケアパート D の給付案の変更について論じている.