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This Week at NEJM.org

November 25, 2021 Vol. 385 No. 22

November 25, 2021
Vol. 385 No. 22

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 大腿骨手術における脊椎麻酔と全身麻酔との比較
    Spinal or General Anesthesia for Hip Surgery

    50 歳以上の成人の大腿骨近位部骨折手術における脊椎麻酔を全身麻酔と比較評価した無作為化試験で,60 日の時点での死亡または介助なしでの歩行不能の複合に関して,脊椎麻酔の優越性は示されなかった.術後せん妄を発症した患者の割合は 2 群で同程度であった.

  • フォン・ヒッペル–リンドウ病における低酸素誘導因子 2α
    HIF-2α Inhibition in von Hippel–Lindau Disease

    フォン・ヒッペル–リンドウ病の原因は,低酸素誘導因子 2α(HIF-2α)経路の過剰な活性である.腎細胞癌,およびその他の低酸素誘導シグナル伝達経路の増殖性病変を有する 61 例が,HIF-2α経路を阻害するベルズティファンの投与を受けた.腎細胞癌患者の半数近くで奏効が認められ,98%で病勢コントロールが得られた.

  • 胚染色体異数性検査後の生児出生
    Live Birth after Genetic Testing for Aneuploidy

    良好胚盤胞を 3 個以上有する女性において,着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)と従来の IVF とを比較した多施設共同無作為化比較試験で,従来の IVF は,1 年の時点での累積生児出生率に関して,PGT-A に対して非劣性であった.

  • 短報:Pacak–Zhuang 症候群に対するベルズティファン
    Brief Report: Belzutifan in the Pacak–Zhuang Syndrome

    Pacak–Zhuang 症候群は遺伝性の癌易罹患性疾患で,多血症とパラガングリオーマを特徴とする.この疾患の女性が,多血症,頭痛,高血圧,ノルエピネフリン分泌パラガングリオーマを有していた.HIF2A 遺伝子に活性化変異が認められた.HIF2α阻害薬であるベルズティファンの使用により,パラガングリオーマが退縮し,ヘモグロビン値が正常化し,症状が消失した.

REVIEW ARTICLE

  • 骨肉腫
    Osteosarcoma

    骨肉腫

    骨肉腫は,10~30 歳でとくに頻度が高く,治療は一般的に,切除と術後補助化学療法が行われる.全ゲノム配列決定によって遺伝子再配列,コピー数多型,腫瘍抑制因子の標的破壊が検出されているが,治療向上にはつながってはいない.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 左手に疼痛と紅斑を有する男性
    A Man with Pain and Erythema of the Left Hand

    22 歳の男性が,左手の疼痛と紅斑のため入院した.入院当日,左手の第二指と第四指の疼痛と腫脹で目覚めた.数時間で疼痛は増悪し,水疱が形成され始めた.患者は最近,剥製製作を始めたという.診断のための検査が行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 増殖性化膿性口内炎
    Pyostomatitis Vegetans

    クローン病を有する 50 歳の女性に,舌背と頬の内側に,痛みを伴う「カタツムリの這った跡」のような形の浅いびらんと,末梢血好酸球増多が認められた.生検にて,増殖性化膿性口内炎に一致する所見が認められた.

CLINICAL DECISIONS

  • 糖尿病の治療技術 ― ポンプを使用すべきか,すべきでないか
    Diabetes Technology — To Pump or Not to Pump

    糖尿病の治療技術 ― ポンプを使用すべきか,すべきでないか

    1 型糖尿病と無自覚低血糖を有する 1 例に関するこの双方向性の特集記事では,症例を提示し,持続血糖モニターとインスリンポンプの併用を支持するエッセイと,アラート付きの持続血糖モニターの使用を支持するエッセイの 2 つを紹介している.

NEJM QUICK TAKE

  • 大腿骨手術における脊椎麻酔と全身麻酔との比較
    Spinal vs. General Anesthesia for Hip Surgery

    大腿骨手術における脊椎麻酔と全身麻酔との比較

    大腿骨手術を受ける成人では,脊椎麻酔のほうが全身麻酔よりも有害な転帰をとるリスクが低い可能性が観察研究から示唆されている.しかし,この 2 つの麻酔法で,退院後の転帰を比較した無作為化試験はない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • フォン・ヒッペル–リンドウ病に伴う腎細胞癌に対するベルズティファン
    Belzutifan for VHL Disease–Associated Renal Cell Carcinoma

    フォン・ヒッペル–リンドウ(VHL)病の患者では,VHL 遺伝子の発現抑制とその後の低酸素誘導因子(HIF)を介する経路の恒常的活性化により,腎細胞癌が多い.経口 HIF-2α阻害薬であるベルズティファンは,そのような腫瘍に対する全身療法となる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 着床前胚染色体異数性検査
    Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy

    体外受精では,移植に最良の胚を選別することにより,移植あたりの生児出生率が最大限に高まる.染色体異数性は,着床不全および自然流産と関連している.着床前胚染色体異数性検査により,治療成功率が高まる可能性がある.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • アデュカヌマブと薬価設定方針
    Aducanumab and Drug-Pricing Policy

    アデュカヌマブと薬価設定方針

    James Robinson が,アデュカヌマブの使用経験と,米国で高額な薬価の原因となる構造的要因について論じている.