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This Week at NEJM.org

October 22, 2020 Vol. 383 No. 17

October 22, 2020
Vol. 383 No. 17

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に対するダサチニブとブリナツモマブの併用
    Dasatinib–Blinatumomab in Ph-Positive ALL

    フィラデルフィア染色体(Ph)陽性の腫瘍細胞を有する急性リンパ性白血病患者において,従来の治療はあまり有効ではない.寛解を得るために ABL キナーゼ阻害薬ダサチニブを使用し,その後,2 つの機能をもつ抗体ブリナツモマブ(寛解維持療法として抗 CD3 と抗 CD19 の二重特異性を有する)を投与したところ,患者の 98%で血液学的完全寛解が得られた.

  • 胃腸炎および十二指腸炎に対する抗 Siglec-8 抗体
    Anti-Siglec-8 Antibody in Gastritis and Duodenitis

    好酸球性胃腸炎,好酸球性十二指腸炎,またはその両方を有する患者を,プラセボを投与する群と,好酸球を減少させマスト細胞を阻害する抗 Siglec-8 抗体 AK002 を投与する群に無作為に割り付けた.AK002 は好酸球数と症状を減少させ,有害事象の頻度はプラセボと同等であったが,注入に伴う反応は AK002 のほうが多くみられた.

  • 自己免疫性肺胞蛋白症に対する GM-CSF 吸入
    Inhaled GM-CSF for aPAP

    自己免疫性肺胞蛋白症(aPAP)患者に,吸入モルグラモスチムまたはマッチさせたプラセボを 24 週間投与した.モルグラモスチム投与を受けた患者では,プラセボ投与を受けた患者と比較して,肺のガス交換と症状の緩和に大きな改善が認められた.

  • 中東呼吸器症候群の治療
    Treating Middle East Respiratory Syndrome

    二重盲検無作為化比較試験で,サウジアラビアの中東呼吸器症候群(MERS)患者 95 例に遺伝子組換えインターフェロン β-1b+ロピナビル・リトナビル,またはプラセボを 14 日間投与した.疾患発症後 7 日以内に実薬の投与を開始した場合に 90 日の時点での生存が改善した.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 腹痛,関節腫脹,皮膚病変を有する男性
    A Man with Abdominal Pain, Joint Swelling, and Skin Lesions

    神経線維腫症および慢性壊死性膵炎の既往を有する 55 歳の男性が,腹痛と,出現・消褪を繰り返す有痛性の皮膚病変を訴えて受診した.受診の 3 ヵ月前,多関節腫脹が出現し,左下肢の紅斑の中央部に波動を触れる結節を認めた.診断のための検査が行われた.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 耳下腺管から噴出する唾液
    Saliva Firing from Parotid Ducts

    耳下腺管から噴出する唾液

    52 歳の女性が,痛みを伴わない両側耳下腺の腫れを訴えて受診した.画像検査で耳下腺管(ステノン管)の膨張を認め,触診すると両側から多量の唾液が噴出した.動画では,耳下腺管から溢れ出る唾液を見ることができる.

CLINICAL DECISIONS

  • Covid-19 入院患者に対する抗凝固療法
    Anticoagulation in Hospitalized Patients with Covid-19

    Covid-19 入院患者に対する抗凝固療法

    Covid-19 で入院し,状態が悪化している男性 1 例に関するこの双方向性の特集記事では,症例の提示後,重症Covid-19 患者の静脈血栓塞栓症予防のための抗凝固療法に対する異なるアプローチを推奨する 2 つのエッセイを示す.NEJM.org で投票し,コメントを述べてください.

REVIEW ARTICLE

  • 感覚神経節障害
    Sensory Ganglionopathy

    感覚神経節障害は,脱力を伴わない感覚消失を特徴とする.一般的な病態生理学的機序は自己免疫である.この総説では,自己免疫疾患または腫瘍随伴性障害の患者で多くみられる後天性の感覚神経節障害に焦点を当てている.

NEJM QUICK TAKE

  • 急性リンパ性白血病における持続的な分子遺伝学的奏効を達成する
    Achieving Sustained Molecular Response in ALL

    急性リンパ性白血病における持続的な分子遺伝学的奏効を達成する

    フィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病の成人では,ABL 特異的チロシンキナーゼ阻害薬の使用により,全身化学療法実施の有無を問わず,大半の患者で血液学的完全奏効が得られる.微小残存病変の持続的な減少は,治癒の可能性の増大と関連している.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 選挙と医療費負担適正化法
    The Elections and the ACA

    選挙と医療費負担適正化法

    Jonathan Oberlander が,医療制度改革と 2020 年の大統領選挙について論じている.

MEDICINE AND SOCIETY AUDIO INTERVIEW

  • 橋をかける
    Building Bridges

    橋をかける

    Anthony Fauci が,共感,透明性,疾患の世界規模での集団発生について論じている.