The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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This Week at NEJM.org

October 17, 2019 Vol. 381 No. 16

October 17, 2019
Vol. 381 No. 16

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 抵抗性の胸やけに対する薬物治療と外科治療との比較
    Medical vs. Surgical Treatment for Refractory Heartburn

    プロトンポンプ阻害薬に反応しない胸やけを有し,退役軍人省の消化器クリニックに紹介された患者が,Nissen 噴門形成術と薬物療法とを比較する試験への適格性について包括的な評価を受けた.PPI 抵抗性の逆流に関連する胸やけであることが確認された少数の患者では,手術のほうが薬物治療よりも逆流症状のコントロールに有効であった.

  • 急性冠症候群におけるプラスグレルとチカグレロルとの比較
    Prasugrel or Ticagrelor in Acute Coronary Syndromes

    急性冠症候群患者を対象とした無作為化試験で,プラスグレルは 1 年以内の死亡,心筋梗塞,脳卒中の発生率に関してチカグレロルに対する優越性を示し,出血リスクの上昇を伴わないことが示された.

  • 悪性黒色腫における免疫療法による長期転帰
    Long-Term Outcomes of Immunotherapy in Melanoma

    転移性悪性黒色腫患者の 5 年以上の追跡調査で,5 年全生存率はニボルマブ+イピリムマブ群で 52%であったのに対し,ニボルマブ単独群では 44%,イピリムマブ単独群では 26%であった.プログラム細胞死リガンド 1 の発現は,奏効率にも無増悪生存期間にも影響を及ぼさなかった.

  • 家族性高コレステロール血症に対する小児期からのスタチン
    Statins from Childhood in Familial Hypercholesterolemia

    家族性高コレステロール血症は,非常に高い低比重リポ蛋白コレステロール値と早発性の心血管疾患を特徴とする.この 20 年間の追跡研究では,罹患者に対するスタチンの小児期での開始が,頸動脈内膜中膜肥厚の進行を抑制し,成人期における心血管疾患リスクを低下させることが示された.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 既往症,既存の条件
    Preexisting Conditions

    Michelle は関節リウマチと息切れを有しているが,Michelle を「長期急性期病院」に 25 日間入院させる主要な既往症は,1 日あたりの平均費用に基づいて保険料が支払われる慢性期病院のために,法律によって「切り出された」ものである.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 若年性皮膚筋炎における石灰沈着
    Calcinosis in Juvenile Dermatomyositis

    若年性皮膚筋炎における石灰沈着

    若年性皮膚筋炎を有する 4 歳の女児が,脱力,皮疹,触知可能な皮下結節を訴えて受診した.骨盤の X 線写真で,広範囲の軟部組織に石灰沈着が認められた.

REVIEW ARTICLE

  • 心血管疾患予防のための脂質管理
    Lipid Management for the Prevention of Cardiovascular Disease

    心血管疾患予防のための脂質管理

    血清コレステロールの管理は,心血管イベントの予防における中心的課題である.現在のガイドラインでは,心血管リスクを計算し,そのデータに基づいて治療を決定し,リスクについて医師と患者で話し合うことが推奨されている.スタチンは依然として第一選択の薬物療法である.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 急速に進行する運動失調を呈する女性
    A Woman with Rapidly Progressive Ataxia

    急速に進行する運動失調を呈する女性

    70 歳の女性が,急速に進行する運動失調を訴えて受診した.頭部の画像検査と脳脊髄液の検査でとくに異常はなかった.免疫抑制療法を行っても状態は改善せず,記憶障害が発現した.診断が下された.

NEJM QUICK TAKE

  • 急性冠症候群におけるリスクを低下させる
    Reducing Risk in Acute Coronary Syndromes

    急性冠症候群におけるリスクを低下させる

    無作為化試験では,急性冠症候群の患者で,プラスグレルとチカグレロルのクロピドグレルに対する優越性が示されている.しかし,侵襲的評価が予定されている患者における,プラスグレルとチカグレロルの相対的な安全性と有効性は明らかになっていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • グローバルヘルスに対する質の高いエビデンス
    High-Quality Evidence for Global Health

    グローバルヘルスに対する質の高いエビデンス

    Yogesh Jain が,より低資源の状況で人々に利益をもたらす可能性がある医学的エビデンスの創出について論じている.