The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み

日本語アブストラクト

August 16, 2001 Vol. 345 No. 7

Share

Share on Facebook
Facebookで共有する
Share on Twitter
Twitterでつぶやく
Share on Note
noteに投稿する

RSS

RSS

ST 部の上昇を伴わない急性冠症候群の患者におけるアスピリンとクロピドグレルとの併用効果
Effects of Clopidogrel in Addition to Aspirin in Patients with Acute Coronary Syndromes without ST-Segment Elevation

THE CLOPIDOGREL IN UNSTABLE ANGINA TO PREVENT RECURRENT EVENTS TRIAL INVESTIGATORS

背景

ST 部の上昇を伴わない急性冠症候群の患者は,最新の治療にもかかわらず,重大な血管イベントの発生率が高い.このような患者において,アスピリンと併用投与したときの抗血小板薬クロピドグレル(clopidogrel)の有効性および安全性について評価した.

方 法

症状発現後 24 時間以内に来院してきた 12,562 例の患者を,クロピドグレル(ただちに 300mg を投与し,その後 75mg / 日投与)(6,259 例), あるいはプラセボ(6,303 例)の,アスピリンとの併用による 3 ~ 12 ヵ月間の治療に無作為に割付けた.

結 果

第一主要転帰 -心血管系の原因による死亡,非致死的心筋梗塞,または脳卒中の複合- は,クロピドグレル群では 9.3%に,プラセボ群では 11.4%に発生した(プラセボと比較したときのクロピドグレルの相対危険度,0.80;95%信頼区間,0.72 ~ 0.90;p < 0.001).第二主要転帰 -第一主要転帰または難治性虚血- は,クロピドグレル群では 16.5%に,プラセボ群では 18.8%に発生した(相対危険度,0.86,p < 0.001).入院中の難治性または重症の虚血,心不全,および血行再建手技の患者の割合も,クロピドグレル群で有意に低かった.クロピドグレル群では大出血の患者は,プラセボ群よりも有意に多かったが(3.7% 対 2.7%;相対危険度,1.38;p = 0.001),生死にかかわる出血(2.1% 対 1.8%,p = 0.13)あるいは出血性脳卒中のエピソードの患者は,有意には多くなかった.

結 論

抗血小板薬のクロピドグレルは,ST 部の上昇を伴わない急性冠症候群の患者に有益な効果をもたらす.しかしながら,大出血のリスクは,クロピドグレル治療患者で増加する.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2001; 345 : 494 - 502. )