The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

Share

RSS

日本語アブストラクト

June 12, 2003 Vol. 348 No. 24

進行期ホジキン病に対する標準用量および増量 BEACOPP 化学療法と COPP-ABVD の比較
Standard and Increased-Dose BEACOPP Chemotherapy Compared with COPP-ABVD for Advanced Hodgkin's Disease

V. Diehl and Others

背景

進行期ホジキン病治療の不十分な結果に直面して,われわれは 3 種類の化学療法の組み合せを検討した.

方 法

1993~98 年に,新たにホジキン病と診断され,予後不良な病期 IIB または IIIA,あるいは病期 IIIB または IV であった 15~65 歳の適格患者 1,201 例を,シクロホスファミド,ビンクリスチン,プロカルバジン,プレドニゾンと,ドキソルビシン,ブレオマイシン,ビンブラスチン,ダカルバジン(COPP-ABVD)の投与を交互に 8 サイクル受ける群;ブレオマイシン,エトポシド,ドキソルビシン,シクロホスファミド,ビンクリスチン,プロカルバジン,プレドニゾン(BEACOPP)の投与を 8 サイクル受ける群;または増量 BEACOPP の投与を 8 サイクル受ける群に無作為に割付けた.適応に応じて,各群に局所放射線療法を行った.COPP-ABVD 群への割付けは,結果が不良であったため 1996 年に中止した.

結 果

最終解析では,患者 1,201 例中 1,195 例を評価することができた:COPP-ABVD 群は 260 例,BEACOPP 群は 469 例,増量 BEACOPP 群は 466 例であった;追跡調査期間の中央値はそれぞれ 72,54,51ヵ月であった.5 年間に治療失敗がなかった率は,COPP-ABVD 群で 69%,BEACOPP 群で 76%,増量 BEACOPP 群で 87%であった(COPP-ABVD 群と BEACOPP 群の比較では P=0.004,増量 BEACOPP 群と COPP-ABVD 群および BEACOPP 群の比較では P<0.001).5 年間の全生存率はそれぞれ 83,88,91%であった(COPP-ABVD 群と BEACOPP 群の比較では P=0.16,BEACOPP 群と増量 BEACOPP 群の比較では P=0.06, COPP-ABVD 群と増量 BEACOPP 群の比較では P=0.002).早期の進行率は,増量 BEACOPP 群で COPP-ABVD 群および標準 BEACOPP 群よりも有意に低かった.

結 論

増量 BEACOPP は,COPP-ABVD に比べて腫瘍コントロールおよび全生存率が良好な結果であった.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 348 : 2386 - 95. )