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August 7, 2003 Vol. 349 No. 6

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乳癌におけるセンチネルリンパ節生検と標準的腋窩リンパ節郭清との無作為比較
A Randomized Comparison of Sentinel-Node Biopsy with Routine Axillary Dissection in Breast Cancer

U. Veronesi and Others

背景

センチネルリンパ節の状態が,乳癌における腋窩リンパ節の状態を正確に予測することは多くの研究で示されているが,センチネルリンパ節生検の有効性と安全性は検証する必要がある.

方 法

1998 年 3 月~1999 年 12 月に,腫瘍径が 2 cm 以下の原発性乳癌患者 516 例を,センチネルリンパ節生検と腋窩リンパ節全郭清を行う群(腋窩郭清群),あるいはセンチネルリンパ節生検を行い,転移がみられた場合にのみ腋窩リンパ節郭清を行う群(センチネルリンパ節群)のいずれかに無作為に割付けた.

結 果

発見されたセンチネルリンパ節の数は,両群で同様であった.センチネルリンパ節は,腋窩郭清群の患者 257 例中 83 例(32.3%)で陽性であり,センチネルリンパ節群の患者 259 例中 92 例(35.5%)で陽性であった.腋窩郭清群においては,センチネルリンパ節の状態が示す全体の精度は 96.9%,感度は 91.2%,特異度は 100%であった.センチネルリンパ節生検のみを受けた患者のほうが,加えて腋窩リンパ節郭清を受けた患者よりも,痛みが少なく腕の可動性が良好だった.乳癌に関連する事象は,腋窩郭清群で 15 件,センチネルリンパ節群で 10 件あった.腋窩リンパ節郭清を受けなかった患者 167 例において,追跡期間中に明らかな腋窩リンパ節転移を示す症例はなかった.

結 論

センチネルリンパ節生検は小さい乳癌を有する女性において,腋窩リンパ節転移をスクリーニングするうえで安全かつ正確な方法である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 349 : 546 - 53. )