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September 2, 2004 Vol. 351 No. 10

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妊娠第 2 三半期の母体血清 α -フェトプロテイン値とその後の乳幼児突然死症候群のリスク
Second-Trimester Maternal Serum Levels of Alpha-Fetoprotein and the Subsequent Risk of Sudden Infant Death Syndrome

G.C.S. Smith and Others

背景

原因不明の死産と乳幼児突然死症候群(SIDS)には共通した特徴がある.妊娠第 2 三半期における母体の血清 α -フェトプロテイン値の上昇は,胎盤機能不全の指標であり,原因不明の死産のリスクの強力な予測因子である.α -フェトプロテイン値が,SIDS のリスクについても予測するかどうかは明らかではない.

方 法

スコットランド西部の女性の出産前スクリーニングデータベースと,母体の特性,周産期死亡,出生証明書および死亡証明書のデータベースを連結させ,妊娠第 2 三半期の母体血清 α -フェトプロテイン値とその後の SIDS リスクとの関連性を評価した.

結 果

単胎出産の女性 214,532 例中,114 例で SIDS が発生した(発生率は,α -フェトプロテイン値が最低五分位群に属する女性で出産 10,000 例当り 2.7 例,最高五分位群で 7.5 例).最低五分位群を基準とすると,第 2~第 5 五分位群の SIDS の未補正オッズ比は,それぞれ 1.7(95%信頼区間 0.8~3.5),1.8(95%信頼区間 0.9~3.7),2.5(95%信頼区間 1.3~4.8),2.8(95%信頼区間 1.4~5.4)であった(傾向性に対する P=0.001).SIDS リスクは,出生時体重のパーセンタイルや出産時の妊娠週数に対し,負の相関を示した.これらの因子について補正後の SIDS のオッズ比は,それぞれ 1.7(95%信頼区間 0.8~3.5),1.7(95%信頼区間 0.8~3.5),2.2(95%信頼区間 1.1~4.4),2.2(95%信頼区間 1.1~4.3)であった(傾向性に対する P=0.01).

結 論

SIDS リスクには,胎児の発育障害と早産が一部影響している可能性があるが,妊娠第 2 三半期の母体血清 α -フェトプロテイン値と SIDS リスクには直接的な関連がある.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2004; 351 : 978 - 86. )