The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

Share

RSS

日本語アブストラクト

March 29, 2007 Vol. 356 No. 13

気管支熱形成術後 1 年間の喘息コントロール
Asthma Control during the Year after Bronchial Thermoplasty

G. Cox and Others

背景

気管支熱形成術(bronchial thermoplasty)は,気道平滑筋量を減らし,気管支収縮を減弱させるための気管支鏡手技である.われわれは,気管支熱形成術が中等度~重度の持続性喘息のコントロールに与える効果を検討した.

方 法

吸入副腎皮質ステロイドと長時間作用型 β2 アドレナリン受容体刺激薬(LABA)による治療を受けていた患者で,LABA 投与を中止すると喘息コントロールが不良となった患者 112 例を,気管支熱形成術群と対照群に無作為に割り付けた.主要転帰は軽度の喘息増悪率とし,3,6,12 ヵ月目の 3 回に予定された,2 週間の LABA 中止期間中に算出した.また,気流,気道反応性,喘息症状,症状のない日数,救済薬の使用,喘息 QOL 質問票(Asthma Quality of Life Questionnaire;AQLQ)と喘息コントロール質問票(Asthma Control Questionnaire;ACQ)のスコアについても評価を行った.

結 果

軽度の喘息増悪率の平均は,ベースラインと比較して熱形成術群で減少したが,対照群では変化がみられなかった(頻度/患者/週の変化 -0.16±0.37 対 0.04±0.29,P=0.005).12 ヵ月の時点で,熱形成術群では,対照群と比べて朝の最大呼気流量(39.3±48.7 対 8.5±44.2 L/分),AQLQ スコア(1.3±1.0 対 0.6±1.1),ACQ スコア(低下 1.2±1.0 対 0.5±1.0),症状のない日の割合(40.6±39.7 対 17.0±37.9),症状スコア(低下 1.9±2.1 対 0.7±2.5)に有意に大きな改善が認められた一方で,救済薬吸入を必要とする回数が少なかった.気道反応性や 1 秒量の値には,両群間で有意差は認められなかった.治療直後の有害事象の頻度は,熱形成術群のほうが対照群よりも高かったが,治療後 6 週~12 ヵ月の期間では同程度であった.

結 論

中等度~重度の喘息患者に対する気管支熱形成術により,喘息コントロールの改善が得られる.(ClinicalTrials.gov 番号:NCT00214526)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2007; 356 : 1327 - 37. )