The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み

日本語アブストラクト

November 24, 2011 Vol. 365 No. 21

Share

Share on Facebook
Facebookで共有する
Share on Twitter
Twitterでつぶやく
Share on Note
noteに投稿する

RSS

RSS

非 ST 上昇型心筋梗塞に対するアブシキシマブ+ヘパリンとビバリルジンとの比較
Abciximab and Heparin versus Bivalirudin for Non–ST-Elevation Myocardial Infarction

A. Kastrati and Others

背景

糖蛋白 IIb/IIIa 阻害薬+ヘパリンとビバリルジン(bivalirudin)との比較は,経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行する非 ST 上昇型心筋梗塞患者を主対象とした研究では行われていない.今回,この患者集団を対象にこれらの治療の比較を行った.

方 法

急性非 ST 上昇型心筋梗塞患者 1,721 例を,PCI 施行直前に,アブシキシマブ(abciximab)+未分画ヘパリン群(861 例)またはビバリルジン群(860 例)に二重盲検下で無作為に割り付けた.死亡・大きな再発性心筋梗塞・標的血管の緊急血行再建・30 日以内の重大な出血から成る主要複合エンドポイントに関して,アブシキシマブ+ヘパリン群がビバリルジン群よりも優れているという仮説を検証した.副次的エンドポイントは,死亡・あらゆる再発性心筋梗塞・標的血管の緊急血行再建(有効性エンドポイント)の複合,および 30 日以内の重大な出血(安全性エンドポイント)とした.

結 果

主要エンドポイントは,アブシキシマブ群の 10.9%(94 例)とビバリルジン群の 11.0%(95 例)で発生した(アブシキシマブ群の相対リスク 0.99,95%信頼区間 [CI] 0.74~1.32,P=0.94).死亡・あらゆる再発性心筋梗塞・標的血管の緊急血行再建は,アブシキシマブ群の 12.8%(110 例)とビバリルジン群の 13.4%(115 例)で発生した(相対リスク 0.96,95% CI 0.74~1.25,P=0.76).重大な出血は,アブシキシマブ群では 4.6%(40 例)で発生したのに対し,ビバリルジン群では 2.6%(22 例)で発生した(相対リスク 1.84,95% CI 1.10~3.07,P=0.02).

結 論

PCI を施行する非 ST 上昇型心筋梗塞患者に対してアブシキシマブと未分画ヘパリンを併用投与しても,ビバリルジンと比較して主要エンドポイントの発生率は低下せず,出血リスクが高くなった.(Nycomed Pharma 社ほかから研究助成を受けた.ISAR-REACT 4 ClinicalTrials.gov 番号:NCT00373451)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2011; 365 : 1980 - 9. )