The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

July 21, 2011 Vol. 365 No. 3

高用量救済療法計画下でのホジキンリンパ腫に対する ABVD と BEACOPP の比較
ABVD versus BEACOPP for Hodgkin's Lymphoma When High-Dose Salvage Is Planned

S. Viviani and Others

背景

進行期ホジキンリンパ腫治療において,ブレオマイシン,エトポシド,ドキソルビシン,シクロホスファミド,ビンクリスチン,プロカルバジン,プレドニゾンを併用する強化レジメン BEACOPP は,ドキソルビシン,ブレオマイシン,ビンブラスチン,ダカルバジンの併用(ABVD)に代わる新たな標準治療として提唱されている.

方 法

治療歴のない予後不良なホジキンリンパ腫患者 331 例(IIB 期・III 期・IV 期,または国際予後スコア 3 以上 [0~7 で,スコアが高いほど高リスクであることを示す])を,BEACOPP 群,ABVD 群のいずれかに無作為に割り付け,必要に応じて局所放射線療法を行った.初回治療後に残存病変または進行性病変が認められた患者は,最新の高用量救済療法プログラムに従って治療することとした.追跡期間中央値は 61 ヵ月であった.

結 果

7 年間初回増悪がみられない率は,BEACOPP による初回治療を受けた患者では 85%,ABVD による初回治療を受けた患者では 73%であり(P=0.004),7 年無イベント生存率はそれぞれ 78%,71%であった(P=0.15).65 例(BEACOPP 群 20 例,ABVD 群 45 例)が計画されていた高用量救済療法にいたった.カットオフ時点で,初回治療後に進行または再発が認められた BEACOPP 群の 20 例中 3 例と ABVD 群の 45 例中 15 例が無病生存していた.救済療法を含む計画された全治療の完了後,7 年間 2 回目の増悪がみられない率は,BEACOPP 群で 88%,ABVD 群で 82%であり(P=0.12),7 年全生存率はそれぞれ 89%,84%であった(P=0.39).重度の有害事象の発生頻度は BEACOPP 群のほうが ABVD 群よりも高かった.

結 論

BEACOPP 群では ABVD 群と比較して初期の腫瘍コントロールは良好であったが,長期臨床転帰に両レジメン間で有意差は認められなかった.(Fondazione Michelangelo から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT01251107)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2011; 365 : 203 - 12. )