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November 13, 2014 Vol. 371 No. 20

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南アフリカにおける侵襲性肺炎球菌感染症に対する予防接種の効果
Effects of Vaccination on Invasive Pneumococcal Disease in South Africa

A. von Gottberg and Others

背景

南アフリカでは,2009 年に,乳児に対し 7 価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7)を生後 6 週,14 週,36 週の時点で 3 回接種するプログラムが導入された.2011 年には,PCV7 に代わり 13 価ワクチン(PCV13)が導入された.2012 年には,12 ヵ月児の 81%が 3 回接種したと推定される.われわれは,侵襲性肺炎球菌感染症に対する予防接種の効果を評価した.

方 法

われわれは,侵襲性肺炎球菌感染症について,検査室ベースの全国規模の能動的サーベイランスを行った.予防接種導入前(ベースライン)の期間(2005~08 年)から,導入後の 2011 年および 2012 年にかけての侵襲性肺炎球菌感染症の発生率の変化を,リスクが高い 2 つの年齢群について算出した.

結 果

サーベイランスにより,侵襲性肺炎球菌感染症 35,192 例が同定された.2 歳未満の小児では,侵襲性肺炎球菌感染症の発生率はベースライン期間から 2012 年にかけて 100,000 人年あたり 54.8 例から 17.0 例に減少し,このうち PCV7 血清型による発生率は 100,000 人年あたり 32.1 例から 3.4 例に減少した(-89%,95%信頼区間 [CI] -92~-86).ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染していない小児では,PCV7 血清型による侵襲性肺炎球菌感染症の発生率は 85%低下したと推定されたが(95% CI -89~-79),ワクチンに含まれない血清型による侵襲性肺炎球菌感染症の発生率は 33%上昇したと推定された(95% CI 15~48).25~44 歳の成人では,PCV7 血清型による侵襲性肺炎球菌感染症の発生率は 57%低下し(95% CI -63~-50),100,000 人年あたり 3.7 例から 1.6 例に減少した.

結 論

南アフリカの小児における侵襲性肺炎球菌感染症の発生率は 2012 年までに大幅に低下した.小児と成人の両方で PCV7 血清型による侵襲性肺炎球菌感染症の発生率が低下したことは,予防接種の直接的および間接的な効果を反映している可能性が高い.(南アフリカ国立医療検査サービスの国立伝染病研究所ほかから研究助成を受けた.)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2014; 371 : 1889 - 99. )