The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

Share

RSS

日本語アブストラクト

July 27, 2017 Vol. 377 No. 4

超早産児における換気と 8 歳の時点での呼吸機能
Ventilation in Extremely Preterm Infants and Respiratory Function at 8 Years

L.W. Doyle and Others

背景

超早産児(在胎 28 週未満)に対する補助換気は低侵襲になってきたものの,このような治療の発展が,短期または長期の肺機能の改善に関連するかどうかは明らかにされていない.われわれは,超未熟児として出生した児の新生児期における補助換気と酸素療法の実施,および 8 歳の時点における肺機能について,経時的変化を比較した.

方 法

オーストラリアのビクトリア州で 1991~92 年,1997 年,2005 年に出生した超早産児のうち全生存例(それぞれ 225 例,151 例,170 例)を長期追跡した.補助換気の実施期間と種類,酸素療法の実施期間,36 週の時点での酸素需要量などの周産期データを前向きに収集した.8 歳の時点で呼気流量を測定し,年齢,身長,民族集団,性別で z スコアに換算した.

結 果

補助換気の実施期間は経時的に大幅に延長し,これは主に経鼻的持続陽圧呼吸の実施期間が顕著に延長したことによるものであった.より低侵襲の換気の実施が経時的に増加したにもかかわらず,2005 年には,それ以前と比較して酸素療法の実施期間の延長,36 週の時点での酸素依存率の上昇,8 歳の時点での呼気流量の低下が認められた.たとえば,1 秒率(FEV1/FVC)の z スコアの差の平均値は,2005 年と 1991~92 年との比較で-0.75(95%信頼区間 [CI] -1.07~-0.44)であり(P<0.001),2005 年と 1997 年との比較で-0.53(95%CI -0.86~-0.19)であった(P=0.002).

結 論

より低侵襲の換気療法を出生後に実施する頻度は大幅に増大したが,36 週の時点での酸素依存率に有意な低下は認められず,小児期の肺機能にも有意な経時的改善は認められなかった.(オーストラリア国立保健医療研究審議会,ビクトリア州政府の医療運営基盤支援プログラムから研究助成を受けた.)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2017; 377 : 329 - 37. )