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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
February 23, 2012
Vol. 366 No. 8
ORIGINAL ARTICLE
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ポリープ切除と大腸癌死亡の予防
Polypectomy and Prevention of Colorectal-Cancer Deaths全米ポリープ研究の長期追跡データに基づき,著者らは,腺腫性ポリープを切除した患者では,一般集団と比較して大腸癌死亡率が約 50%低下すると推定している.
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大腸内視鏡検査と免疫便潜血検査の比較
Colonoscopy vs. Fecal Immunochemical Testing大腸内視鏡検査または免疫便潜血検査(FIT)によるスクリーニングを受けた患者の大腸癌死亡率を比較するこの試験は,2021 年に完了する予定である.ベースラインのスクリーニングでは,FIT と大腸内視鏡検査とで癌の発見数はほぼ同じであったが,大腸内視鏡検査では腺腫がより多く発見された.
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BRAF V600 変異陽性悪性黒色腫に対するベムラフェニブ
Vemurafenib in BRAF-Mutant Melanomaこの大規模な第 2 相試験では,ベムラフェニブを投与した転移性悪性黒色腫患者において,50%を超える奏効率と 16 ヵ月の生存期間中央値が確認された.一部の患者では,投与を 6 ヵ月以上受けてようやく効果がみられた.
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短報:顔面の完全移植
Brief Report: Full Facial Transplantation機能回復を目的とする手術で顔面全体の移植を受けた患者 3 例について報告している.移植後 6 ヵ月で顔貌と機能は改善し,全例でグルココルチコイド投与の中止に成功した.
GENOMIC MEDICINE
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知的障害と自閉症のゲノミクス
Genomics of Intellectual Disability and Autismゲノム技術の最近の進歩が,知的障害と自閉症の診断と理解にもたらす実質的な影響について論じている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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アルコール乱用歴があり認知機能低下を呈する男性
A Man with Alcohol Abuse and Cognitive Declineアルコール依存症の既往を有する 45 歳の男性が,認知機能低下と黄疸のため入院した.咳嗽,血液が混じった喀痰,嘔吐が 3 ヵ月にわたり続いたという.画像検査により,辺縁部の増強を示す脳病変が認められた.診断手技が行われた.
PERSPECTIVE
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どのような暮らし向きか
What Life Is Like医療を十分に受けられていない地域で行われる健康フェアや診療所で働くある医学生は,人々に暮らし向きをたずねることに時間をかける ― しかし,自身の父親が職と医療保険を失うまでは,心から共感することはできなかった.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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くも状血管腫
Spider Angioma62 歳の男性が,圧迫すると蒼白になり,圧迫をやめると色が戻るという,くも状血管腫の特徴を示す頭部の病変で受診した.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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扁平苔癬
Lichen Planus扁平苔癬は,炎症性疾患で,皮膚と口腔粘膜にみられる傾向があるが,爪,頭皮,食道,肛門性器に及ぶ場合もある.そのさまざまな臨床症状と治療選択肢を,管理の指針となる既存のデータも含めて検討する.
BRIEF REPORT VIDEOS
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顔面の完全移植後の顔の運動能
Facial Mobility after Full Facial Transplantationこのビデオでは,顔面の完全移植を受けた患者 2 例の顔の運動能を示す.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医療制度改革における州の役割
States' Role in Health Care ReformAlan Weil が,医療費負担適正化法の施行における州の役割について論じている.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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驚くべき低下
A Startling Decline89 歳の男性が,認知機能と人格の変化の評価のため救急部に搬送された.男性には,最近の出来事に関する記憶障害と自己表現の困難が認められた.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.