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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
January 8, 2015
Vol. 372 No. 2
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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ラテンアメリカにおけるデングワクチン
Dengue Vaccine in Latin Americaデング熱は,毎年何億件もの感染を引き起こしている蚊媒介性ウイルス性疾患である.特定の治療法はない.ラテンアメリカの小児を対象としたこの無作為化比較試験では,4 価デングワクチンは有意な防御効果を示した.
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腎ドナーにおける妊娠高血圧腎症
Preeclampsia in Kidney Donorsこの後ろ向きコホート研究では,生体腎ドナーの女性は,マッチさせた非ドナーの女性よりも妊娠高血圧または妊娠高血圧腎症を発症する頻度が高かったが,大半のドナーは問題なく妊娠した.
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腫瘍径の小さい HER2 陽性乳癌に対する補助療法
Adjuvant Therapy for Small HER2-Positive Breast Cancers多施設共同単群試験により,パクリタキセルとトラスツズマブを用いた補助療法は,腫瘍径の小さい HER2 陽性乳癌女性の再発リスクを低下させることが示唆された.
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再発多発性骨髄腫に対するカルフィルゾミブ
Carfilzomib in Relapsed Multiple Myeloma再発多発性骨髄腫患者を対象とした試験で,レナリドミド+デキサメタゾンにカルフィルゾミブを併用する治療法により,奏効率と全生存率が改善した.
SPECIAL REPORT
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試験登録と結果提出に関する規則案
Proposed Rule for Trial Registration and Results Submissionこの記事では,米国保健福祉省が提案する,臨床試験登録と結果報告に影響する新たな規則に関するパブリックコメントの募集期間について,注意を促している.
MEDICINE AND SOCIETY
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信念の先に
Beyond Belief米国の患者の半数が薬剤を処方されたとおりに服用していないが,心筋梗塞後の患者における割合も同程度である.心血管治療薬の服用において感情的障壁となっているものは何であろうか? それを理解すれば,遵守(アドヒアランス)を向上させるよりよい方法を見出すことができるだろうか?
PERSPECTIVE
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資格維持 2.0
Maintenance of Certification 2.0資格維持(MOC)プログラムをめぐる論争は続いているものの,それによって医師の能力と患者の転帰が向上する可能性があるというエビデンスは増えつつある.MOC の 2015 年の基準は,変化し続ける教育・診療環境にこのプログラムを適応させることを目指している.
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委員会には閉口
Boarded to Death2014 年 1 月に,米国内科専門医認定委員会は,医師の認定方針に継続的資格維持条件を追加した.多くの医師は,これを患者のケアに集中できなくさせる,費用と時間がかかるだけの取組みとみている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE VIDEO
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クスマウル徴候
Kussmaul’s Signずっと以前にホジキンリンパ腫に罹患したことのある 55 歳の女性が,労作時呼吸困難が亜急性に進行したため入院した.吸気時に認められた頸静脈の拡張と頸静脈圧の上昇を動画で示す.
CLINICAL PRACTICE AUDIO
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複雑性悲嘆
Complicated Grief複雑性悲嘆とは,愛する人が死亡した後の激しい悲しみであり,社会通念に照らして予想されるよりも長く続き,機能障害をもたらす.死別に向き合い,活動への復帰と機能回復を目標とする心理療法が推奨されている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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資格維持を評価する
Sizing Up MOCSteven Weinberger が,資格維持の新たな基準の賛否について論じている.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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悪寒を伴う発熱
A Chilly Feverこの双方向の特集記事では,悪寒戦慄,悪心,重度の頭痛を伴う発熱が 1 週間続いた 30 歳の男性の症例を紹介する.これまで健康状態は良好であった.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.