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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

February 1, 2024
Vol. 390 No. 5

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 4 価弱毒デング熱ワクチン
    Attenuated Tetravalent Dengue Vaccine

    デング熱が集団発生した場合,年間 3 億 9 千万人が罹患する可能性がある.ブラジルの 16,235 人を対象とした試験で,ブタンタン研究所の 4 価弱毒生ワクチンは,2 年の時点で,すべての年齢群に有効であった.

  • 骨折手術前の皮膚消毒
    Skin Antisepsis before Fracture Surgery

    四肢の閉鎖骨折患者では,ヨウ素ポバクリレックスによる皮膚消毒を行った場合,クロルヘキシジングルコン酸塩による消毒を行った場合よりも手術部位感染が少なかったが,開放骨折患者では同程度であった.

  • ニーマン–ピック病 C 型に対する N-アセチル-L -ロイシン
    N-Acetyl-L-Leucine in Niemann–Pick Disease Type C

    まれなリソソーム蓄積症であるニーマン–ピック病 C 型に対して,リソソームと代謝の機能障害を改善する可能性のある N-アセチル-L-ロイシンを投与した患者は,プラセボを投与した患者よりも神経学的状態が良好であった.

  • 遺伝性血管性浮腫に対する CRISPR-Cas9 による生体内治療
    In Vivo CRISPR-Cas9 Treatment for HAE

    第 1 相試験で,遺伝性血管性浮腫患者に KLKB1 を標的とする CRISPR-Cas9 複合体を注入した結果,安全性に明らかな懸念はみられず,血漿総カリクレイン濃度が減少した.

REVIEW ARTICLE

  • 植込み型心臓電気デバイス
    Cardiac Implantable Electronic Devices

    この総説では,植込み型心臓電気デバイスの新たな開発に焦点を当て,ペースメーカー,新しいペーシングモード,植込み型除細動器を重点的に取り上げる.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 心筋架橋
    Myocardial Bridging

    66 歳の男性が,心停止後病院に搬送された.冠動脈造影(動画で示す)で,拡張期には冠動脈左前下行枝の中間部に 50%の狭窄が認められ,収縮期には完全閉塞が認められた.

CLINICAL PROBLEM-SOLVING

  • スイッチが入っている
    Flipping the Switch

    43 歳の女性が,1 週間前から続く排尿痛と下腹部の圧迫感を訴えて受診したが,発熱,血尿,側腹部痛はなかった.過去 2 年間に,複数回の尿路感染症の既往があった.

SCIENCE BEHIND THE STUDY

  • N-アセチル-L-ロイシンとリソソーム蓄積症
    N-Acetyl-L-Leucine and Lysosomal Storage Disorders

    この論説では,特異なリソソーム蓄積症であるニーマン–ピック病 C 型に対する N-アセチル-L-ロイシンに関する研究の,背景にある科学について説明している.

MEDICINE AND SOCIETY

  • 天職について
    On Calling

    最近の研修医の多くは,医療を天職ではなく仕事とみなしている.どのような社会的な力が職務意識を変化させているのだろうか? そして,なぜ医療はこのような批判にとくに弱いのだろうか?

NEJM QUICK TAKE

  • 小児および成人に対するブタンタン研究所のデング熱ワクチン
    Butantan–Dengue Vaccine in Children and Adults

    ベースラインのデングウイルス抗体の有無にかかわらず,広い年齢層において,4 つのデングウイルス血清型すべてに防御効果をもつ 1 回接種のワクチンが必要とされている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • 四肢骨折に対する術前の皮膚消毒
    Preoperative Skin Antisepsis for Extremity Fractures

    四肢骨折の外科的整復を受ける患者の,手術部位感染予防に最適な術前の皮膚消毒法は明らかにされていない.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

  • ニーマン–ピック病 C 型に対する N-アセチル-L-ロイシン
    N-Acetyl-L-Leucine for Niemann–Pick Disease Type C

    リソソーム蓄積症であるニーマン–ピック病 C 型は,進行性の神経障害を引き起こす.N-アセチル-L-ロイシンは,細胞のエネルギー産生を正常化し,リソソームの機能を改善する.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.