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October 25, 2001 Vol. 345 No. 17

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輸送されて移植された死体腎の同種移植片と地元で移植された死体腎の同種移植片の生着についての比較
A Comparison of the Survival of Shipped and Locally Transplanted Cadaveric Renal Allografts

K.C. MANGE, W.S. CHERIKH, J. MAGHIRANG, AND R.D. BLOOM

背景

死体からの腎同種移植片をある 1 つの臓器提供組織から別の組織に輸送することの,同種移植片の生着に対する影響は,確認されていない.

方 法

全米臓器分配ネットワーク(United Network for Organ Sharing)の臓器提供および移植に関するネットワーク(Organ Procurement and Transplantation Network)のデータを用いて,片腎が輸送されて移植され,もう一方の片腎が地元で移植された死体腎を,5,446 組(同種移植片として 10,892 個)同定した.HLA 不一致度などの交絡変数を補正した統計モデルを用いて,移植片が機能不全になるリスクを比較した.

結 果

HLA 不一致度で補正すると,輸送された臓器は,移植後 1 年間は,同種移植片が機能不全になる割合が地元で移植された臓器よりも有意に高かったが(補正ハザード比,1.17;95%信頼区間,1.05~1.31;p=0.004),それ以降は高くなかった.HLA が一致した臓器の輸送と同種移植片の機能不全との関連については,確認することができなかった.

結 論

死体からの腎同種移植片の輸送は,移植後 1 年目までの期間,HLA が不一致の移植片が機能不全に陥るリスクを上昇させる.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2001; 345 : 1237 - 42. )