The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み

日本語アブストラクト

November 22, 2001 Vol. 345 No. 21

Share

Share on Facebook
Facebookで共有する
Share on Twitter
Twitterでつぶやく
Share on Note
noteに投稿する

RSS

RSS

プロテアーゼ阻害剤を含んだ併用療法のHIV-1 感染小児および青年の死亡率に対する効果
Effect of Combination Therapy Including Protease Inhibitors on Mortality among Children and Adolescents Infected with HIV- 1

S.L. GORTMAKER AND OTHERS

背景

プロテアーゼ阻害剤を含む併用療法は,ヒト免疫不全ウイルス 1 型(HIV-1)に感染している成人の治療に有効であることが示されているが,これの小児および青年の治療に関しては非常に限られたデータしか得られていない.

方 法

米国の研究病院において 1996 年以前にこの研究に組み入れられた,年齢が出生直後から 20 歳までの HIV-1 感染小児および青年の 1,028 例から成るコホートを,1999 年末まで前向きに追跡調査した.プロテアーゼ阻害剤を含む併用療法の死亡率に対する効果の推定には,比例ハザード回帰モデルを使用した.

結 果

プロテアーゼ阻害剤を含んだ併用療法を受けていた対象者は 1996 年には 7%であった;1999 年までには,73%がこの種の併用療法を受けていた.単変量解析において,研究開始時における CD4 陽性リンパ球の高比率,年齢に比して高体重,年齢に比して高身長,黒人,ヒスパニック系の民族的背景,低年齢,および周産期に罹患した感染症が,この種の併用療法を開始するまでの時間の中央値が長くなっていたことに関連していた(p<0.001).共変量で補正すると,治療開始までの時間に認められた人種および民族による患者集団間の差は,統計学的に有意ではなくなった.死亡率は,1996 年には 5.3%であったのが,1997 年には 2.1%,1998 年には 0.9%,1999 年には 0.7%に低下した(傾向性について p<0.001).年齢,性別,CD4+リンパ球の比率,両親または後見人の教育水準,および人種あるいは民族的背景によって定義したすべての部分患者集団において,死亡率の低下が認められた.補正を加えた解析では,プロテアーゼ阻害剤を含む併用療法の開始に,死亡率の低下との独立した関連が認められた(死亡のハザード比,0.33;95%信頼区間,0.19~0.58;p<0.001).

結 論

プロテアーゼ阻害剤を含む併用療法の使用は,HIV-1 に感染した小児および青年の死亡率を顕著に低下させている.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2001; 345 : 1522 - 8. )