The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

September 13, 2001 Vol. 345 No. 11

航空機旅行に関連した重症肺塞栓症
Severe Pulmonary Embolism Associated with Air Travel

F. LAPOSTOLLE AND OTHERS

背景

航空機旅行は肺塞栓症の危険因子の一つであると考えられているが,肺塞栓症と飛行距離との関係は証明されていない.この研究の目的は,航空機旅行の飛行時間が肺塞栓症のリスクに関係しているかどうかについて調べることであった.

方 法

1993 年 11 月~ 2000 年 12 月,われわれは,フランスのもっとも大きな国際空港への到着時に医療を要した肺塞栓症のすべての症例を,体系的に再検討した.到着乗客 100 万人当りの肺塞栓症の発生率を,飛行距離の関数として評価するために,すべての航空便の出発地と乗客数のデータを収集した.

結 果

研究期間中に,145 の国と地域から,合計 13,529 万人の乗客がシャルルドゴール空港に到着し,そのうちの 56 人が肺塞栓症と確認された.肺塞栓症の発生率は,5,000 km(3,100 マイル)以上飛行してきた乗客においてはるかに高かった(100 万人当り 1.5 症例,これに対して 5,000 km 未満の飛行では 100 万人当り 0.01 症例).10,000 km(6,200 マイル)以上飛行した乗客では,肺塞栓症の発生率は 100 万人当り 4.8 症例であった.

結 論

飛行距離が長くなることが,航空機旅行に関連した肺塞栓症の有意な寄与危険因子である.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2001; 345 : 779 - 83. )