The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

March 7, 2002 Vol. 346 No. 10

補助生殖医療技術を用いて受胎した新生児の出生時低体重および超低体重
Low and Very Low Birth Weight in Infants Conceived with Use of Assisted Reproductive Technology

L.A. SCHIEVE AND OTHERS

背景

補助生殖医療技術の利用に伴う出生時低体重のリスクの増加は,主としてこのような技術に関連した多胎妊娠率の高さに起因している.しかし,補助生殖医療技術を用いて受胎した単生児が,自然受胎の単生児に比べて出生時低体重のリスクがより高いかどうかは不明である.

方 法

地域住民をベースにしたデータを用いて,補助生殖医療技術を用いて受胎した新生児の出生時低体重(2,500 g 以下)および出生時超低体重(1,500 g 未満)の率を,一般集団の率と比較した.

結 果

補助生殖医療技術を用いて受胎し,1996 年と 1997 年に生まれた 42,463 例の新生児の調査を行い,1997 年に米国で生まれた 3,389,098 例の新生児を比較群として用いた.妊娠 37 週以降に生まれた単生児では,補助生殖医療技術を用いて受胎した場合の出生時低体重のリスクは,一般集団に比べて 2.6 倍であった(95%信頼区間,2.4~2.7).補助生殖医療技術の使用は,多胎妊娠率の増加に関連していた;しかし,この技術の使用は,多子出産における出生時低体重のリスク増加とは関連していなかった.双子では,補助生殖医療技術使用群と一般集団との出生時低体重発生率の比は,1.0 であった(95%信頼区間,1.0~1.1).補助生殖医療技術を用いて受胎した新生児は,1997 年に 20 歳以上の母親が出産した全新生児の 0.6%であったが,出生時低体重児の 3.5%,出生時超低体重児の 4.3%を占めていた.

結 論

補助生殖医療技術の使用は,米国の出生時低体重児および超低体重児の数が不均衡である原因を説明している.一部には多胎妊娠の絶対数が増加したためであり,また一部には,この技術により受胎した単生児の出生時低体重率が高いためでもある.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 346 : 731 - 7. )