The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

September 5, 2002 Vol. 347 No. 10

青年期の黒人女子と白人女子における身体活動の低下
Decline in Physical Activity in Black Girls and White Girls during Adolescence

S.Y.S. KIMM AND OTHERS

背景

身体活動は青年期に低下するが,その根底にある理由は不明のままである.

方 法

米国立心肺血液研究所の成長と健康に関する研究(National Heart, Lung, and Blood Institute Growth and Health Study)に組み入れられた黒人女子 1,213 人と白人女子 1,166 人について,年齢 9~10 歳から 18~19 歳まで前向きに追跡した.妥当性が確認された質問票を用いて余暇時間の身体活動を調査し,報告された活動に対する代謝当量(MET)と活動頻度に基づいて,1 週間当りの MET -時間を評価した;スコアが高いほど活動が大きい.

結 果

黒人女子と白人女子の活動スコアの中央値は,それぞれ,ベースラインでは 1 週間当り 27.3 MET -時間,30.8 MET -時間で,調査 10 年目までに 0 MET -時間,11.0 MET -時間に低下した(黒人女子では 100%の低下,白人女子では 64%の低下,P<0.001).16~17 歳までに,黒人女子の 56%と白人女子の 31%が習慣的な余暇時間の身体活動がないと報告した.白人女子では,低年齢(P<0.001)と高年齢(P=0.005)で共に親の教育レベルが低いほど活動の低下が大きかった;黒人女子では,この関連は高年齢の女子にのみみられた(P=0.04).妊娠は,黒人女子では活動低下と関連していたが(P<0.001),白人女子では関連していなかった.一方,喫煙は,白人女子で活動低下と関連していた(P<0.001).両人種で共に,体格指数が高いほど活動低下が大きかった(P≦0.05).

結 論

身体活動の相当な低下は女子の青年期に起り,白人女子より黒人女子で大きい.より高い体格指数,妊娠,喫煙など,この低下に関する規定要因の一部は,変容可能と思われる.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 347 : 709 - 15. )