The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

September 5, 2002 Vol. 347 No. 10

固定を必要とする脚部損傷後に生じる深部静脈血栓症を予防するための低分子量へパリン,レビパリンの使用
Use of the Low-Molecular-Weight Heparin Reviparin to Prevent Deep-Vein Thrombosis after Leg Injury Requiring Immobilization

M.R. LASSEN, L.C. BORRIS, AND R.L. NAKOV

背景

深部静脈血栓症は,脚部損傷とその後の固定の結果生じるよく知られた合併症である.しかし,この合併症を予防する一般的に認められた方法はない.

方 法

脚の骨折またはアキレス腱断裂後に少なくとも 5 週間ギプスや装具で固定することが必要であった患者 440 例を対象として,レビパリン皮下投与(1 日 1 回 1,750 抗 Xa ユニット投与)の有効性と安全性を評価するための,前向き二重盲検プラセボ対照試験を実施した.治験薬は,固定期間中を通して投与した.損傷した脚の静脈造影は,ギプスや装具の除去後 1 週間以内,または深部静脈血栓症を示唆する徴候が認められた場合はより早期に実施した.

結 果

患者 371 例について有効性とエンドポイントに関するデータが入手できた.深部静脈血栓症は,レビパリン投与に無作為に割付けられた患者 183 例中 17 例(9%),プラセボ投与に無作為に割付けられた 188 例中 35 例(19%)で診断された(オッズ比 0.45;95%信頼区間 0.24~0.82).血栓の大半は遠位に存在した(レビパリン群の 14 例,プラセボ群の 25 例).肺塞栓症の症例が 2 例あり,双方とも,近位深部静脈血栓症を有するプラセボ群の患者であった.出血やその他の有害事象に関して,2 群に差は認められなかった.

結 論

深部静脈血栓症は,長期間の固定を必要とする脚部損傷を有する患者によくみられる.1 日 1 回のレビパリン投与は,この合併症のリスク低減において,有効かつ安全であると考えられる.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2002; 347 : 726 - 30. )