The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 20, 2003 Vol. 349 No. 21

乾癬患者における単独療法としてのエタネルセプト
Etanercept as Monotherapy in Patients with Psoriasis

C.L. Leonardi and Others

背景

腫瘍壊死因子(TNF)などの炎症性サイトカインは,乾癬の病因に関与している.われわれは,尋常性乾癬の治療に対する TNF 拮抗薬エタネルセプト(etanercept)の安全性と有効性を評価した.

方 法

この 24 週間の二重盲検試験では,患者 672 例を無作為に割付け,652 例にプラセボまたはエタネルセプト低用量(25 mg を週 1 回),中用量(25 mg を週 2 回),高用量(50 mg を週 2 回)のいずれかを皮下投与した.12 週間後,プラセボ群の患者へエタネルセプト 25 mg 週 2 回投与を開始した.臨床反応の主要尺度は乾癬重症度指標とした.

結 果

12 週の時点で,乾癬重症度指標がベースラインから 75%以上改善したのは,プラセボ群では 4%であったのに対し,低用量エタネルセプト群では 14%,中用量エタネルセプト群では 34%,高用量エタネルセプト群では 49%であった(プラセボ群との比較においていずれも P<0.001).より長期の治療で臨床反応は継続して改善した.24 週の時点で,乾癬重症度指標における 75%以上の改善が,低用量群の 25%,中用量群の 44%,高用量群の 59%に認められた.乾癬重症度指標の改善によって測定した反応は,医師および患者による全体的な評価ならびに QOL 尺度と一致していた.エタネルセプトは一般的に忍容性が高かった.

結 論

エタネルセプトを用いた乾癬の治療により,24 週にわたって疾患の重症度が有意に低下した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 349 : 2014 - 22. )