The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 20, 2003 Vol. 349 No. 21

尋常性乾癬に対する T 細胞を標的とした 新たな修飾因子エファリズマブ
A Novel Targeted T-Cell Modulator, Efalizumab, for Plaque Psoriasis

M. Lebwohl and Others

背景

白血球機能関連抗原 1(LFA-1)と細胞間接着分子(ICAM)間の相互作用は,乾癬の病因に重大な役割をもつ.ヒト化モノクローナル抗体エファリズマブ(efalizumab)は,LFA-1 の α サブユニット(CD11a)に結合し,T 細胞の活性化を阻害する.

方 法

多施設共同の,無作為プラセボ対照二重盲検で行った第 III 相試験において,乾癬症の被験者 597 例を,12 週間のエファリズマブ(1 mg/kg 体重/週 あるいは 2 mg/kg 体重/週)あるいはプラセボの皮下投与に割付けた.12 週間後の反応によっては,さらに 12 週間のエファリズマブあるいはプラセボ投与を行った.試験治療は 24 週で中止し,被験者をさらに 12 週間追跡調査した.

結 果

12 週の時点で,乾癬重症度指標で 75%以上の改善がみられたのは,プラセボ群では被験者の 5%であったのに対し,1 mg/kg 体重/週のエファリズマブ投与を受けた被験者では 22%,2 mg/kg 体重/週のエファリズマブ投与を受けた被験者では 28%であった(両比較の P<0.001).エファリズマブで治療を受けた被験者では,4 週の時点ですでにプラセボ群よりも大きな改善がみられた(P<0.001).12 週の時点で 75%以上の改善がみられたエファリズマブ治療被験者のうち,投与を続けた被験者では 77%で 24 週まで改善が維持されたのに対し,プラセボ投与に変更された被験者で改善が維持されたのは 20%であった(両比較の P<0.001).24 週の時点でエファリズマブを中止したあと,12 週間の追跡期間中,被験者の約 30%で乾癬重症度指標で 50%以上の改善が維持された.エファリズマブは忍容性が高く,有害事象は一般的に軽度から中等度のものであった.

結 論

エファリズマブ療法は中等症から重症の尋常性乾癬患者の症状に有意な改善をもたらした.治療を 12 週から 24 週へ延長することで,反応が維持ならびに改善された.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2003; 349 : 2004 - 13. )