The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

March 18, 2004 Vol. 350 No. 12

膵癌切除後の化学放射線療法と化学療法に関する無作為試験
A Randomized Trial of Chemoradiotherapy and Chemotherapy after Resection of Pancreatic Cancer

J.P. Neoptolemos and Others

背景

膵癌において,補助療法が生存に及ぼす効果については明らかにされていない.ヨーロッパの研究グループによる膵癌に関する試験(European Study Group for Pancreatic Cancer 1 Trial; ESPAC-1)の最終結果を報告し,中間結果を最新情報に更新する.

方 法

2×2 因子のファクトリアルデザインを用いた多施設共同試験において,膵管腺癌切除後の患者 73 例を化学放射線療法(2 週間で 20 Gy+フルオロウラシル)を単独で行う群,75 例を化学療法(フルオロウラシル)を単独で行う群,72 例を化学放射線療法と化学療法を併用する群,69 例を経過観察群に無作為に割付けた.

結 果

解析は,患者 289 例中 237 例(82%)の死亡と中央値 47 ヵ月の追跡期間(四分位範囲 33~62)に基づいて行った.推定 5 年生存率は,化学放射線療法に割付けられた患者で 10%,化学放射線療法を受けなかった患者で 20%であった(P=0.05).5 年生存率は,化学療法を受けた患者で 21%,化学療法を受けなかった患者で 8%であった(P=0.009).化学療法の利益は,主要な予後因子で補正後も維持された.

結 論

補助化学療法は,膵癌切除後の患者の生存に有意な利益をもたらしたが,補助化学放射線療法は生存に悪影響を及ぼした.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2004; 350 : 1200 - 10. )