The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

April 29, 2004 Vol. 350 No. 18

びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫における 6 個の遺伝子の発現に基づく生存期間の予測
Prediction of Survival in Diffuse Large-B-Cell Lymphoma Based on the Expression of Six Genes

I.S. Lossos and Others

背景

びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫において,いくつかの遺伝子発現特性を予後予測に用いることが可能であるが,ゲノムスケールでの解析に適した実用的な検査法がほとんどないため,この方法の利用は限られている.

方 法

びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫において,その発現が生存期間を予測することが報告されていた 36 個の遺伝子を検討した.患者 66 例から得た個別のリンパ腫検体で,定量リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応法を用いてこれらの遺伝子の発現を測定し,結果を全生存と関連付けた.

結 果

単変量解析において,生存期間の予測能に基づき,遺伝子の順位付けを行った.もっとも強力に予後を予測する遺伝子は,LMO2BCL6FN1CCND2SCYA3BCL2 であった.これら 6 個の遺伝子の発現に基づく多変量モデルを作成し,それを独立した 2 組のマイクロアレイデータセットで検証した.モデルは国際予後指標とは独立しており,国際予後指標の予測能を高めるものであった.

結 論

6 個の遺伝子の発現を測定することで,びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫の全生存が十分に予測できる.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2004; 350 : 1828 - 37. )