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日本語アブストラクト

January 25, 2007 Vol. 356 No. 4

症候性子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術と手術の比較
Uterine-Artery Embolization versus Surgery for Symptomatic Uterine Fibroids

The REST Investigators

背景

症候性子宮筋腫の治療法として,標準的な手術療法と比較した子宮動脈塞栓術の有効性と安全性はいまだ明らかではない.

方 法

症候性子宮筋腫の女性を対象に,子宮動脈塞栓術と手術を比較する無作為化試験を実施した.主要転帰は,36 項目の健康調査票(Medical Outcomes Study 36-Item Short-Form General Health Survey;SF-36)で評価した追跡調査 1 年後の QOL とした.

結 果

患者を,子宮動脈塞栓術群と手術群に,2:1 の割合で無作為に割り付けた.106 例が塞栓術を受け,51 例が手術を受けた(子宮摘出 43 例,筋腫摘出 8 例).1 年後,SF-36 スコアの 8 項目には,いずれも両群間で有意差は認められなかった.塞栓術群では,入院期間の中央値が手術群と比べて短く(1 日 対 5 日,P<0.001),職場復帰までの期間も短かった(P<0.001).1 年後の症状スコアは,手術群のほうが良好であった(P=0.03).追跡調査 1 年目に,重大な有害事象は塞栓術群で 13 件(12%),手術群で 10 件(20%)認められ(P=0.22),その大半は治療法と関連したものであった.塞栓術群の患者 10 例(9%)は,不十分な症状コントロールのため,再び塞栓術または子宮摘出術を受けることが必要となった.追跡調査 1 年後には,塞栓術群の患者 14 例(13%)で入院が必要となり,うち 3 例は重大な有害事象のため,11 例は治療失敗による再治療のためであった.

結 論

症候性子宮筋腫の女性において,子宮動脈塞栓術は術後の回復がより早いが,この点と少数の患者で追加治療が必要となる点とを比較検討する必要がある.(ISRCTN.org 番号:ISRCTN23023665)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2007; 356 : 360 - 70. )