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日本語アブストラクト

July 5, 2007 Vol. 357 No. 1

着床前遺伝子検査を行う体外受精
In Vitro Fertilization with Preimplantation Genetic Screening

S. Mastenbroek and Others

背景

体外受精(IVF)を受けた母体年齢の高い女性における妊娠率は,期待に反して低い.卵割段階の胚において異数性の着床前遺伝子検査を行うことで,こうした女性における体外受精の有効性が向上する可能性のあることが示唆されている.

方 法

年齢 35~41 歳の女性を対象に,多施設共同無作為化二重盲検比較試験を実施し,着床前遺伝子検査を行う体外受精と行わない体外受精各 3 サイクルを比較した.主要評価項目は,妊娠 12 週における妊娠の継続とした.副次的評価項目は,生化学的妊娠,臨床妊娠,流産,生児出生とした.

結 果

女性 408 例(着床前遺伝子検査を行う群 206 例,対照群 202 例)が,計 836 サイクルの体外受精を受けた(434 サイクルでは着床前遺伝子検査を行い,402 サイクルでは行わなかった).継続妊娠率は,着床前遺伝子検査群の女性(206 例中 52 例 [25%])のほうが,対照群の女性(202 例中 74 例 [37%])よりも有意に低かった(率比 0.69,95%信頼区間 [CI] 0.51~0.93).着床前遺伝子検査群の女性では,生児出生率も有意に低かった(206 例中 49 例 [24%] 対 202 例中 71 例 [35%],率比 0.68,95% CI 0.50~0.92).

結 論

母体年齢の高い女性における体外受精後の継続妊娠率と生児出生率は,着床前遺伝子検査によって上昇することなく,逆に有意に低下した.(Current Controlled Trials 番号:ISRCTN76355836)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2007; 357 : 9 - 17. )