The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

年間購読お申込み

Share

RSS

日本語アブストラクト

April 3, 2008 Vol. 358 No. 14

局所イミキモドクリームを用いた外陰上皮内腫瘍の治療
Treatment of Vulvar Intraepithelial Neoplasia with Topical Imiquimod

M. van Seters and Others

背景

外陰上皮内腫瘍の治療には,手術に代わる治療法が必要とされている.この病態に対する治療法として,局所免疫調節薬であるイミキモド 5%クリームの有効性を検討した.

方 法

グレード 2 または 3 の外陰上皮内腫瘍患者 52 例を,16 週にわたる週 2 回のイミキモド塗布とプラセボ塗布のいずれかに無作為に割り付けた.主要転帰は,20 週の時点における病変の 25%以上の縮小とした.副次的転帰は,組織学的退縮,病変からのヒトパピローマウイルス(HPV)の消失,外陰部の表皮および真皮内の免疫細胞の変化,症状の軽減,QOL の改善,奏効期間とした.病変の縮小は,完全寛解(消失),強い部分寛解(76~99%の縮小),弱い部分寛解(26~75%の縮小),無反応(25%以下の縮小)に分類した.追跡期間は 12 ヵ月間であった.

結 果

病変の大きさは,20 週の時点で,イミキモド群の 26 例中 21 例(81%)で 25%以上縮小したが,プラセボ群で縮小した患者はいなかった(P<0.001).組織学的退縮は,イミキモド群のほうがプラセボ群よりも有意に大きかった(P<0.001).ベースラインでは,50 例(96%)が HPV DNA 検査陽性であった.HPV は,イミキモド群の 15 例(58%)で病変から消失したのに対し,プラセボ群では 2 例(8%)で消失した(P<0.001).イミキモド群ではプラセボ群と比較して,表皮免疫細胞数が有意に増加し,真皮免疫細胞数は有意に減少していた.イミキモドにより,瘙痒と疼痛は,20 週の時点(それぞれ P=0.008,P=0.004)および 12 ヵ月の時点(それぞれ P=0.04,P=0.02)で減少した.病変は,12 ヵ月の追跡調査期間後,49 例中 3 例(6%)で進行し,浸潤(深度 1 mm 未満)がみられた(プラセボ群 2 例,イミキモド群 1 例).9 例では 20 週の時点で完全寛解に達し,12 ヵ月の時点でも病変のない状態を維持していた.この 9 例はすべてイミキモド群であった.

結 論

イミキモドは,外陰上皮内腫瘍の治療において有効である.(Current Controlled Trials 番号:ISRCTN11290871)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2008; 358 : 1465 - 73. )