The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

February 7, 2008 Vol. 358 No. 6

2 型糖尿病の死亡率に対する多因子介入の効果
Effect of a Multifactorial Intervention on Mortality in Type 2 Diabetes

P. Gaede and Others

背景

2 型糖尿病と微量アルブミン尿を合併した患者に対して,厳格な血糖コントロールと,レニン・アンジオテンシン系抑制薬,アスピリン,脂質降下薬を用いた強化多因子介入を行うことで,非致死的心血管疾患のリスクが減少することが示されている.われわれは,この方法が全死因死亡率と心血管系の原因による死亡率に影響を与えるかどうかを評価した.

方 法

Steno-2 研究において,2 型糖尿病で微量アルブミン尿が持続する患者 160 例を,強化治療と従来治療のいずれかに無作為に割り付けた.平均治療期間は 7.8 年であった.その後 2006 年 12 月 31 日まで,平均 5.5 年間患者を観察して追跡した.追跡調査 13.3 年目の時点の主要エンドポイントは,全死因死亡までの時間とした.

結 果

強化治療群で 24 例が死亡したのに対し,従来治療群では 40 例が死亡した(ハザード比 0.54,95%信頼区間 [CI] 0.32~0.89,P=0.02).強化治療は,心血管系の原因による死亡のリスク(ハザード比 0.43,95% CI 0.19~0.94,P=0.04)と,心血管イベントのリスク(ハザード比 0.41,95% CI 0.25~0.67,P<0.001)が低いことと関連していた.強化治療群で末期腎疾患に進行したのは 1 例であったのに対し,従来治療群では 6 例であった(P=0.04).網膜光凝固術を必要とした患者は,強化治療群のほうが少なかった(相対リスク 0.45,95% CI 0.23~0.86,P=0.02).重大な有害作用はほとんど報告されなかった.

結 論

リスクのある 2 型糖尿病患者では,複数の薬剤を組み合わせた強化介入と行動変容により,血管合併症および全死因死亡率・心血管系の原因による死亡率に対して,有益な効果が持続した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2008; 358 : 580 - 91. )