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日本語アブストラクト

February 28, 2008 Vol. 358 No. 9

前立腺癌と 5 つの遺伝的変異体の累積的関連
Cumulative Association of Five Genetic Variants with Prostate Cancer

S.L. Zheng and Others

背景

5 つの染色体領域(8q24 の 3 ヵ所と,17q12,17q24.3 の各 1 ヵ所)における一塩基多型(SNP)は,前立腺癌と関連することが示されている.それぞれの SNP の関連は中等度にすぎないが,組み合わさった場合に関連がより強まる可能性がある.

方 法

スウェーデン人集団(前立腺癌患者 2,893 例,対照者 1,781 例)において 5 つの染色体領域の 16 の SNP を評価し,SNP と前立腺癌との関連を,個別の場合と組み合わせた場合で評価した.

結 果

5 領域それぞれで,複数の SNP が単一 SNP 解析で前立腺癌と関連していた.5 領域の各領域からもっとも有意な SNP を選択し多変量解析を行ったところ,各 SNP は,ほかの SNP や家族歴で補正後も依然として有意であった.加えて,5 つの SNP と家族歴は,検討したスウェーデン人男性における前立腺癌症例の 46%に寄与すると推定された.5 つの SNP+家族歴は,前立腺癌と累積的関連があった(傾向性に関する P 値 3.93×10-28).前立腺癌と関連するこれらの因子をいずれか 5 つ以上有する男性では,いずれも有しない男性と比較して,前立腺癌に対するオッズ比が 9.46 であった(P=1.29×10-8).これらの変異体および家族歴の累積作用は,診断時の血清前立腺特異抗原値とは独立であった.

結 論

5 つの染色体領域の SNP と前立腺癌の家族歴は,前立腺癌と累積的かつ有意な関連がある.

本論文(10.1056/NEJMoa075819)は,2008 年 1 月 16 日に www.nejm.org で発表された.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2008; 358 : 910 - 9. )