The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語アブストラクト

November 27, 2008 Vol. 359 No. 22

大細胞型 B 細胞リンパ腫における間質遺伝子発現特性
Stromal Gene Signatures in Large-B-Cell Lymphomas

G. Lenz and Others

背景

シクロホスファミド,ドキソルビシン,ビンクリスチン,プレドニゾン(predni-sone)を組み合せた化学療法(CHOP 療法)にリツキシマブを併用することで(R-CHOP 療法),びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫患者の生存率は有意に改善した.しかし,遺伝子発現特性がびまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫治療後の生存率と相関するかどうかは,明らかにされてない.

方 法

びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫患者で CHOP 療法を受けた 181 例と,R-CHOP 療法を受けた 233 例から治療前に採取した生検検体を用いて,遺伝子発現プロファイリングを行った.研究群から導出した多変量遺伝子発現に基づく生存予測モデルを,検証群で検討した.

結 果

「胚中心 B 細胞(germinal-center B-cell)」「間質-1(stromal-1)」「間質-2(stromal-2)」と称した 3 つの遺伝子発現特性から作成した多変量モデルを用いて,CHOP 療法群と R-CHOP 療法群の生存率を予測した.予後良好であった間質-1 の特性は,細胞外マトリックス沈着と組織球浸潤を反映していた.これに対し,予後不良であった間質-2 の特性は,腫瘍の血管密度を反映していた.

結 論

びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫の治療後の生存率は,腫瘍微小環境における免疫細胞,線維形成,血管新生の違いによって影響を受ける.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2008; 359 : 2313 - 23. )