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November 4, 2010 Vol. 363 No. 19

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CD30 陽性リンパ腫再発に対するブレンツキシマブ・ベドチン(SGN-35)
Brentuximab Vedotin(SGN-35)for Relapsed CD30-Positive Lymphomas

A. Younes and Others

背景

ホジキンリンパ腫と未分化大細胞リンパ腫の 2 つは,高頻度にみられる CD30 発現腫瘍である.これまでに,モノクローナル抗体を主とした治療により CD30 抗原の標的化が試みられてきたが,わずかな活性しか認められていない.CD30 を標的とした治療の抗腫瘍活性を高めるため,CD30 に特異的なモノクローナル抗体に,抗チューブリン薬のモノメチルオーリスタチン E(MMAE)を酵素切断可能なリンカーで結合させて,抗体 - 薬物複合体であるブレンツキシマブ・ベドチン(brentuximab vedotin)(SGN-35)を作製した.

方 法

多施設共同第 1 相非盲検用量漸増試験において,再発性/難治性 CD30 陽性血液腫瘍(主にホジキンリンパ腫,未分化大細胞リンパ腫)を有する患者 45 例に対し,ブレンツキシマブ・ベドチン(0.1~3.6 mg/kg 体重)を 3 週ごとに投与した.患者が過去に受けた化学療法レジメンの回数の中央値は 3 回(1~7 回)であり,73%が自家幹細胞移植を受けていた.

結 果

最大耐用量は 1.8 mg/kg の 3 週ごとの投与であった.17 例で客観的奏効が認められ,うち完全寛解は 11 例であった.1.8 mg/kg の投与を受けた 12 例では,6 例(50%)で客観的奏効が認められた.奏効の持続期間の中央値は最短で 9.7 ヵ月であった.腫瘍縮小は,評価が可能であった 42 例のうち 36 例(86%)で認められた.高頻度にみられた有害事象は疲労,発熱,下痢,悪心,好中球減少症,末梢性ニューロパチーであった.

結 論

この第 1 相試験では,ブレンツキシマブ・ベドチンにより,CD30 陽性リンパ腫の再発例・難治例の大半で,持続的な客観的奏効が誘導され,腫瘍縮小が得られた.治療に関連して主にグレード 1 または 2(軽度~中等度)の毒性が認められた.(Seattle Genetics 社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT00430846)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2010; 363 : 1812 - 21. )