The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

November 25, 2010 Vol. 363 No. 22

体重減少の維持を目的とした蛋白含量およびグリセミック指数の高い食事と低い食事の比較
Diets with High or Low Protein Content and Glycemic Index for Weight-Loss Maintenance

T.M. Larsen and Others

背景

減量を目的とした高蛋白食と低グリセミック指数食に関する研究ではさまざまな結論が得られているが,研究の検出力が不十分であったことがその原因と考えられる.

方 法

3.3 MJ(800 kcal)の低カロリー食によって最初の体重の 8%以上を減量した欧州の 8 ヵ国の過体重の成人を登録した.参加者を,2×2 要因デザインにより,体重再増加の防止を目的として,次の 5 つのエネルギー摂取非制限食群のいずれかに無作為に割り付け,26 週にわたり介入した;低蛋白・低グリセミック指数食群,低蛋白・高グリセミック指数食群,高蛋白・低グリセミック指数食群,高蛋白・高グリセミック指数食群,対照食群.

結 果

成人 1,209 例(平均年齢 41 歳,平均体格指数 [BMI,体重 kg/身長 m2] 34)をスクリーニングし,うち 938 例をこの研究の低カロリー食摂取の段階に組み入れた.この段階を完了した 773 例の参加者を 5 つの体重維持食群のいずれかに無作為に割り付け,548 例(71%)が介入を完了した.高蛋白食群と低グリセミック指数食群では,低蛋白・高グリセミック指数食群に比べて,研究の脱落者数が少なかった(それぞれ 26.4%および 25.6% 対 37.4%,個々の比較について P=0.02 および P=0.01).ベースラインにおける低カロリー食による体重減少の平均は 11.0 kg であった.この研究を完了した参加者を対象とした解析では,低蛋白・高グリセミック指数食のみがその後の有意な体重再増加と関連していた(1.67 kg,95%信頼区間 [CI] 0.48~2.87).intention-to-treat 解析によると,体重再増加は,高蛋白食群では低蛋白食群よりも 0.93 kg 少なく(95% CI 0.31~1.55,P=0.003),低グリセミック指数食群では高グリセミック指数食群よりも 0.95 kg 少なかった(95% CI 0.33~1.57,P=0.003).介入を完了した参加者を対象とした解析でも同様の結果が得られた.食事に関連した有害事象に関しては,有意な群間差は認められなかった.

結 論

今回の欧州の大規模な研究では,蛋白含量をやや高くしグリセミック指数をやや低くすると,研究完了例の増加と体重減少の維持につながった.(欧州委員会から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT00390637)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2010; 363 : 2102 - 13. )