The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語アブストラクト

September 22, 2011 Vol. 365 No. 12

成人喘息患者に対するレブリキズマブ治療
Lebrikizumab Treatment in Adults with Asthma

J. Corren and Others

背景

喘息患者の多くは,吸入グルココルチコイドによる治療にもかかわらずコントロール不良である.治療効果の違いの原因の一つは,喘息の臨床表現型におけるインターロイキン(IL)-13 発現の役割の不均一性であると考えられる.われわれは,IL-13 活性を示す治療前特性を有する喘息患者には,抗 IL-13 療法が有効であるという仮説を立てた.

方 法

吸入グルココルチコイド療法にもかかわらずコントロール不良の喘息を有する成人患者 219 例を対象に,IL-13 に対するモノクローナル抗体レブリキズマブ(lebrikizumab)に関する無作為化二重盲検プラセボ対照研究を行った.主要有効性転帰は,ベースラインから 12 週までの気管支拡張薬投与前 1 秒量(FEV1)の相対的変化とした.副次的転帰は,24 週までの喘息発作率などとした.患者サブグループを,ベースラインの 2 型ヘルパー T 細胞(Th2)の状態(総 IgE 値と血中好酸球数に基づき評価)と血清ペリオスチン濃度に基づき事前に規定した.

結 果

ベースラインの平均 FEV1 は予測値の 65%,吸入グルココルチコイドの平均用量は 580 μg/日であった.80%は長時間作用性 β 刺激薬も使用していた.12 週の時点で,FEV1 増加の平均は,レブリキズマブ群のほうがプラセボ群より 5.5 パーセントポイント高かった(P=0.02).ペリオスチン濃度高値のサブグループでは,ベースラインからの FEV1 増加は,レブリキズマブ群のほうがプラセボ群より 8.2 パーセントポイント高かった(P=0.03).ペリオスチン濃度低値のサブグループでは,ベースラインからの FEV1 増加は,レブリキズマブ群のほうがプラセボ群より 1.6 パーセントポイント高かった(P=0.61).筋骨格系副作用の頻度は,レブリキズマブ群のほうがプラセボ群より高かった(13.2% 対 5.4%,P=0.045).

結 論

レブリキズマブ治療は肺機能の改善と関連した.治療前の血清ペリオスチン高値例では,低値例と比較して,レブリキズマブによる肺機能の改善が大きかった.(Genentech 社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT00930163)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2011; 365 : 1088 - 98. )