The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

May 10, 2012 Vol. 366 No. 19

心臓外科のある病院またはない病院で施行された経皮的冠動脈インターベンションの転帰
Outcomes of PCI at Hospitals with or without On-Site Cardiac Surgery

T. Aversano, C.C. Lemmon, and L. Liu

背景

経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の施行は通常,心臓外科のある病院に限定される.心臓外科のない病院で施行された PCI の転帰と,心臓外科のある病院で施行された PCI の転帰とを比較する非劣性試験を行った.

方 法

患者を,心臓外科のある病院で PCI を受ける群と,心臓外科のない病院で PCI を受ける群に無作為に割り付けた.プライマリ PCI を必要とする患者は除外した.主要エンドポイントは,6 週間死亡率と,9 ヵ月間の主要有害心イベント(死亡,Q 波心筋梗塞,標的血管血行再建術の複合)の発生率の 2 つとした.リスク差の非劣性マージンは,6 週間死亡率については 0.4 パーセントポイントとし,9 ヵ月後の主要有害心イベントについては 1.8 パーセントポイントとした.

結 果

18,867 例の患者を,3:1 の割合で心臓外科のない病院で PCI を受ける群(14,149 例)と,心臓外科のある病院で PCI を受ける群(4,718 例)に無作為に割り付けた.6 週間死亡率は,心臓外科のない病院で 0.9%であったのに対し,心臓外科のある病院では 1.0%であった(差 -0.04 パーセントポイント,95%信頼区間 [CI] -0.31~0.23,非劣性の P=0.004).9 ヵ月の時点での主要有害心イベントの発生率は,心臓外科のない病院で 12.1%であったのに対し,心臓外科のある病院では 11.2%であった(差 0.92 パーセントポイント,95% CI 0.04~1.80,非劣性の P=0.05).標的血管血行再建術の施行率は,心臓外科のない病院のほうが高かった(6.5% 対 5.4%,P=0.01).

結 論

心臓外科のない病院で施行された PCI は,6 週間死亡率と 9 ヵ月の時点での主要有害心イベントに関して,心臓外科のある病院で施行された PCI と比較して非劣性であることが明らかになった.(心血管疾患患者転帰研究チーム [C-PORT] 試験の参加施設から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT00549796)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2012; 366 : 1792 - 802. )