The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

December 5, 2013 Vol. 369 No. 23

米国における不妊治療と多胎出生
Fertility Treatments and Multiple Births in the United States

A.D. Kulkarni and Others

背景

米国では不妊治療の出現により多胎出生率が上昇した.しかし,多胎出生率上昇に対する不妊治療の寄与における傾向と程度は不明である.

方 法

1962~66 年(不妊治療が利用可能になる以前)の全出生の分布データから自然受胎後の多胎出生率を算出した.1971~2011 年の公表されている出生データを用いて全米の多胎出生率を算出し,1997~2011 年の体外受精(IVF)データを用いて,母親の年齢で補正後の,IVF による多胎出生と IVF 以外の不妊治療による多胎出生の年間の割合を推計した.多胎出生の傾向は,多胎出生の発生率低下を目的とした IVF の診療ガイドラインが策定された 1998 年から検討した.

結 果

2011 年までの双胎出生の 36%,3 胎以上の出生の 77%が不妊治療を利用した妊娠によると推計された.双胎出生の発生率の観察値は,1971 年から 2009 年にかけて 1.9 倍上昇した.3 胎以上の出生の発生率は 1971 年から 1998 年にかけて 6.7 倍上昇し,1998 年から 2011 年にかけて29%低下した.この低下は IVF で 3 個以上の胚を移植することが 70%減少したこと(P<0.001)と,IVF による 3 胎以上の出生の割合が 33%低下したこと(P<0.001)と時期が一致していた.

結 論

この 40 年間での米国における不妊治療利用の増加は,多胎出生率の大幅な上昇と関連していた.3 胎以上の出生の割合は,IVF で 3 個以上の胚移植が減少した背景のもと,10 年間で低下した.(米国疾病対策予防センターから研究助成を受けた.)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2013; 369 : 2218 - 25. )