The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

December 12, 2013 Vol. 369 No. 24

血友病 B に対する遺伝子組換え第 IX 因子 Fc 融合蛋白に関する第 3 相試験
Phase 3 Study of Recombinant Factor IX Fc Fusion Protein in Hemophilia B

J.S. Powell and Others

背景

血友病 B 患者の転帰は凝固因子の定期補充療法により改善されるが,頻回の輸注が必要である.必要な輸注の頻度を減らすため,半減期の長い遺伝子組換え第 IX 因子 Fc 融合蛋白(rFIXFc)が開発された.

方 法

治療歴のある男性患者 123 例を対象に,出血の予防,治療,および周術期の止血を目的として投与する rFIXFc の安全性,有効性,薬物動態に関する第 3 相非無作為化非盲検試験を行った.全例が 12 歳以上で,重症血友病 B(内因性血液凝固第 IX 因子が 2 IU/dL 以下,または正常値の 2%以下)であった.この試験は次の 4 群で構成された;第 1 群:週 1 回,用量を調整する定期補充(rFIXFc 50 IU/kg 体重で開始),第 2 群:投与間隔を調整する定期補充(10 日ごと,100 IU/kg で開始),第 3 群:出血エピソードに対し必要に応じて投与(20~100 IU/kg),第 4 群:周術期投与.第 1 群のサブグループでは,遺伝子組換え第 IX 因子と rFIXFc で比較する逐次薬物動態評価を行った.主要有効性エンドポイントは年間出血率とし,安全性エンドポイントはインヒビターの発生と有害事象などとした.

結 果

遺伝子組換え第 IX 因子と比較して,rFIXFc の半減期は長かった(82.1 時間)(P<0.001).年間出血率の中央値は,第 1 群が 3.0,第 2 群が 1.4,第 3 群が 17.7 であった.第 2 群では,試験の最後の 3 ヵ月における投与間隔が 14 日以上であった患者は 53.8%であった.第 1 群,2 群,3 群を合わせると,出血エピソードの 90.4%は 1 回の輸注後に消失した.すべての大手術における止血は,きわめて良好または良好と評価された.rFIXFc を投与された患者からインヒビターは検出されなかった.第 1 群,2 群,3 群合わせて 73.9%で有害事象が 1 件以上認められ,10.9%で重篤な有害事象が発生した.これらのイベントのほとんどは血友病患者の一般的集団で予想されるものと一致していた.

結 論

1~2 週ごとに行う rFIXFc の定期補充療法により,血友病B 患者の年間出血率が低下した.(Biogen Idec 社から研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 番号:NCT01027364)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2013; 369 : 2313 - 23. )