The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

June 26, 2014 Vol. 370 No. 26

原因不明の脳卒中と基礎疾患としての心房細動
Cryptogenic Stroke and Underlying Atrial Fibrillation

T. Sanna and Others

背景

脳梗塞発症後は,心房細動がないことを確認するために,現行のガイドラインでは少なくとも 24 時間心電図モニタリングを行うことが推奨されている.しかし,もっとも有効とされるモニタリングの期間・様式は確立されていない.また,症例の 20~40%は,診断評価を行っても原因が不明のままである(原因不明の脳梗塞).原因不明の脳梗塞後に心房細動が検出されれば,治療上の意義がある.

方 法

原因不明の脳梗塞患者の心房細動の検出に,植込み型心臓モニター(ICM)を用いた長期モニタリングが,従来の追跡方法(対照)と比較して有効かどうかを評価するため,患者 441 例を対象に無作為化対照試験を行った.心電図モニタリングで少なくとも 24 時間心房細動の所見が認められなかった 40 歳以上の患者を,指標イベントの発生後 90 日以内に無作為化した.主要評価項目は,6 ヵ月以内に最初の心房細動(30 秒を超えて持続)が検出されるまでの期間とした.副次的評価項目は,12 ヵ月以内に最初の心房細動が検出されるまでの期間などとした.データは intention-to-treat の原則に基づき解析した.

結 果

6 ヵ月以内の心房細動検出率は,ICM 群 8.9%(19 例)に対し対照群 1.4%(3 例)であった(ハザード比 6.4,95%信頼区間 [CI] 1.9~21.7,P<0.001).12 ヵ月以内の検出率は,ICM 群 12.4%(29 例)に対し対照群 2.0%(4 例)であった(ハザード比 7.3,95% CI 2.6~20.8,P<0.001).

結 論

原因不明の脳梗塞後の心房細動の検出に関して,ICM による心電図モニタリングは,従来の追跡方法よりも優れていた.(Medtronic 社から研究助成を受けた.CRYSTAL AF 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT00924638)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2014; 370 : 2478 - 86. )