The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

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日本語アブストラクト

September 10, 2020 Vol. 383 No. 11

高流量酸素投与下でのキャップ装着テストまたは気道吸引の頻度に基づく気管切開カニューレ抜去
High-Flow Oxygen with Capping or Suctioning for Tracheostomy Decannulation

G. Hernández Martínez and Others

背景

気管切開カニューレ挿入患者が抜管できそうな段階に達した場合,自発呼吸が可能かどうかを確認するため気管切開カニューレに 24 時間キャップを装着することが多い.患者が抜管可能な状態にあることを確認するためのこの方法が,気道吸引の頻度に基づいて判断する方法よりも良好な転帰をもたらすかどうかは明らかにされていない.

方 法

5 ヵ所の集中治療室(ICU)で,意識はあるが重症の,気管切開カニューレを装着している成人を登録した.人工呼吸器離脱後の患者を適格とした.非盲検試験で,患者を 24 時間のキャップ装着テストと間欠的な高流量酸素投与を受ける群(対照群)と,気道吸引の頻度を抜管可能な状態の指標とし,持続的な高流量酸素投与を受ける群(介入群)に無作為に割り付けた.主要評価項目は抜管までの期間とし,log-rank 検定を用いて比較した.副次的評価項目は,抜管失敗,人工呼吸器離脱失敗,呼吸器感染症,敗血症,多臓器不全,ICU 在室期間,入院期間,ICU 内死亡,院内死亡とした.

結 果

330 例が対象となった.患者の平均(±SD)年齢は 58.3±15.1 歳で,68.2%が男性であった.161 例が対照群,169 例が介入群に割り付けられた.抜管までの期間は介入群のほうが対照群よりも短かった(中央値 6 日 [四分位範囲 5~7] 対 13 日 [四分位範囲 11~14],絶対差 7 日 [95%信頼区間 5~9]).また,介入群のほうが対照群よりも肺炎・気管気管支炎の発生率が低く,入院期間が短かった.その他の副次的評価項目は 2 群で同程度であった.

結 論

持続的な高流量酸素投与下で気道吸引の頻度に基づいて抜管を判断した場合,間欠的な高流量酸素投与下で 24 時間のキャップ装着テストに基づいて判断した場合よりも抜管までの期間が短縮した.抜管失敗率に群間差は認められなかった.(REDECAP 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT02512744)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2020; 383 : 1009 - 17. )