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November 25, 2021 Vol. 385 No. 22

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着床前胚染色体異数性検査を用いた場合の生児出生と用いなかった場合の生児出生
Live Birth with or without Preimplantation Genetic Testing for Aneuploidy

J. Yan and Others

背景

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)を用いた胚の選択によって,最初の胚移植後の妊娠転帰が改善する可能性がある.しかし,PGT-A が,従来の体外受精(IVF)と比較して累積生児出生率を改善させるかどうかは明らかにされていない.

方 法

多施設共同無作為化比較試験で,良好胚盤胞を 3 個以上有する妊孕の低い女性を,PGT-A を受ける群と従来の IVF を受ける群に無作為に割り付けた.全例が 20~37 歳であった.3 個の胚盤胞を,PGT-A 群では次世代シーケンシングによってスクリーニングし,従来の IVF 群では形態学的基準によって選択し,その後 1 個ずつ,逐次的に移植した.主要転帰は,無作為化後 1 年間における,最大 3 回の胚移植処置後の累積生児出生率とした.PGT-A を用いた場合の累積生児出生率が,従来の IVF による累積生児出生率よりも 7 パーセントポイントを超え高くなることはないという仮説を立て,これを,PGT-A と比較した従来の IVF の非劣性マージンとした.

結 果

1,212 例が無作為化され,各群に 606 例が割り付けられた.生児出生は,PGT-A 群の 468 例(77.2%)と従来の IVF 群の 496 例(81.8%)に発生した(絶対差 -4.6 パーセントポイント,95%信頼区間 [CI] -9.2~-0.0,P<0.001).臨床的な妊娠喪失の累積頻度は,それぞれ 8.7%と 12.6%であった(絶対差 -3.9 パーセントポイント,95% CI -7.5~-0.2).産科合併症や新生児合併症の発生率,その他の有害事象の発現率は 2 群で同程度であった.

結 論

良好胚盤胞を 3 個以上有する女性において,従来の IVF による累積生児出生率は,PGT-A を用いた場合と比較して非劣性であった.(中国国家自然科学基金ほかから研究助成を受けた.ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT03118141)

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2021; 385 : 2047 - 58. )