男性および性的に多様な人々の HIV 感染予防に用いるレナカパビルの年 2 回投与
Twice-Yearly Lenacapavir for HIV Prevention in Men and Gender-Diverse Persons
C.F. Kelley and Others
レナカパビルの年 2 回の皮下投与は,シスジェンダー女性のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染予防に有効であることが示されている.シスジェンダー男性,トランスジェンダー女性,トランスジェンダー男性,ジェンダーノンバイナリーの人々の曝露前予防(PrEP)におけるレナカパビルの有効性は明らかでない.
第 3 相二重盲検無作為化実薬対照試験を行い,参加者を,レナカパビルを 26 週ごとに皮下投与する群と,エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(F/TDF)を連日経口投与する群に,2:1 の割合で無作為に割り付けた.主要有効性解析では,レナカパビル群の HIV 感染率を,スクリーニングを受けた集団における HIV 感染の背景発生率と比較した.副次的有効性解析では,レナカパビル群の HIV 感染率を,F/TDF 群の HIV 感染率と比較した.
修正 intention-to-treat 解析の対象 3,265 例のうち,HIV 感染は,レナカパビル群では 2 例に発生し(0.10 例/100 人年,95% 信頼区間 [CI] 0.01~0.37),F/TDF 群では 9 例に発生した(0.93 例/100 人年,95% CI 0.43~1.77).スクリーニングを受けた集団(4,634 例)における HIV 感染の背景発生率は,2.37 例/100 人年(95% CI 1.65~3.42)であった.レナカパビル群の HIV 感染率は,背景発生率よりも低く(感染率比 0.04,95% CI 0.01~0.18,P<0.001),F/TDF 群の感染率よりも低かった(感染率比 0.11,95% CI 0.02~0.51,P=0.002).安全性に関する懸念は認められなかった.レナカパビル群の 2,183 例中 26 例(1.2%)と,F/TDF 群の 1,088 例中 3 例(0.3%)が,注射部位反応のために試験レジメンを中止した.
レナカパビルの年 2 回投与による HIV 感染率は,背景発生率および F/TDF 投与を行った場合よりも有意に低かった.(ギリアド・サイエンシズ社から研究助成を受けた.PURPOSE 2 試験:ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT04925752)