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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 27, 2012
Vol. 367 No. 26
ORIGINAL ARTICLE
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外傷性脳損傷に対する頭蓋内圧モニタリング
ICP Monitoring in Traumatic Brain Injuryボリビアとエクアドルの重症外傷性脳損傷患者 324 例を対象としたこの無作為化試験では,頭蓋内圧モニタリングを用いるガイドラインに基づく管理が,画像検査と臨床検査に基づく管理と比較して,優れていることは示されなかった.
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シナカルセトと透析中の心血管転帰
Cinacalcet and Cardiovascular Outcomes during Dialysisこの試験では,透析を受けている二次性副甲状腺機能亢進症患者を,カルシウム受容体作動薬シナカルセトまたはプラセボに割り付けた.シナカルセトにより,死亡および主要心血管イベントのリスクに有意な低下はみられなかった.
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早期持続陽圧呼吸療法およびパルス酸素飽和度測定に関する試験における転帰
Outcomes in the Early CPAP and Pulse Oximetry Trialこの多施設共同試験では,超早産児を早期 CPAP 群と早期サーファクタント投与群,また酸素飽和度が低い群と高い群に無作為に割り付けた結果,死亡および神経発達障害の複合転帰に有意差は認められなかった.
CLINICAL THERAPEUTICS
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持続的腎代替療法
Continuous Renal-Replacement Therapyマルファン症候群の 20 歳の男性が,大動脈弁置換術で胸部大動脈解離を合併し,その後急性腎障害が発現した.血行力学的に不安定なため,間欠的血液透析ではなく,持続的腎代替療法が推奨されている.
MEDICAL PROGRESS
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未熟児網膜症
Retinopathy of Prematurityこの論文では,未熟児網膜症についてとくに酸素の使用との関連を概説する.早産児が受ける現在の酸素ストレスに適合したモデルでの機序の研究に基づいた,現行の治療法と可能性のある治療法について述べている.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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帝王切開後に心肺停止をきたした女性
A Woman with Cardiorespiratory Arrest after C-Section43 歳の女性が,前置胎盤で帝王切開を受けたのちに,徐脈,低血圧,無呼吸を呈した.検査により無脈性電気活動が認められた.診断検査が行われ,意思決定がなされた.
HEALTH POLICY REPORT
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医師の能力を保証する ― 答えは資格更新か?
Ensuring Physicians' Competence ― Is MOC the Answer?米国専門医認定機構と加盟認定委員会が資金提供する資格更新(MOC)プログラムは,医師の臨床能力の向上と評価を目的にデザインされた.著者らは,MOC の歴史と現在の論争について論じている.
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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がま腫
Ranula健康な 6 歳の女児が,3 週間にわたる舌下の病変で受診した.外傷や先天性病変の既往はなかった.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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無反応状態で発見された患者
A Patient Found Unresponsiveこの双方向性の特集記事では,食欲不振とうつ病の病歴があり,通っている大学のキャンパス近くで無反応の状態で発見された 18 歳の女性の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE
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カプノグラフィーによる人工換気のモニタリング
Monitoring Ventilation with Capnographyカプノグラフィーは,呼気と吸気の二酸化炭素濃度を経時的にグラフとして表示するもので,人工換気のモニタリングに用いられる.このビデオでは,カプノグラフィーの原理を概説し,これにより得られる情報を解釈する方法を説明している.
CASE RECORDS VIDEO
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帝王切開後に心肺停止をきたした女性
A Woman with Cardiorespiratory Arrest after a Cesarean Section43 歳の経妊婦が,前置胎盤で帝王切開を受けたのちに,徐脈,低血圧,無呼吸を呈した.ビデオで,術中,および体外式膜型人工肺による循環補助を 24 時間受けたあとの,経食道心エコー法をご覧いただけます.
ANNIVERSARY
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医療における次の 100 年に思いを馳せる
A Glimpse of the Next 100 Years in Medicine本誌 200 周年が終わりを迎えるにあたり,今後数十年間に医学が直面するであろう変化と課題を考える.