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This Week at NEJM.org
NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.
December 24, 2015
Vol. 373 No. 26
This Week in the JOURNAL
ORIGINAL ARTICLES
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ホジキンリンパ腫における二次癌
Second Cancers in Hodgkin’s Lymphoma二次癌の発生率を低下させる取組みにもかかわらず,照射野と線量が制限されるようになった 1989~2000 年に治療を受けた,オランダのホジキンリンパ腫の 5 年生存者では,それよりも前の期間に治療を受けた患者と比較して,リスクが低いということはなかった.
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クラミジア泌尿生殖器感染症に対するアジスロマイシンとドキシサイクリンとの比較
Azithromycin vs. Doxycycline for Urogenital Chlamydiaクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)による泌尿生殖器感染症に対するアジスロマイシンとドキシサイクリンの有効性を,無作為化臨床試験で比較評価した.直接監視下での治療において,アジスロマイシンの有効性は 97%で,ドキシサイクリンの有効性は 100%であった.
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肺動脈性肺高血圧症に対するセレキシパグ
Selexipag for Pulmonary Arterial Hypertension肺動脈性肺高血圧症患者 1,100 例超に経口 IP プロスタサイクリン受容体選択的作動薬セレキシパグまたはプラセボを投与した試験で,追跡 1.3 年の時点における死亡または合併症の複合エンドポイントのリスクは,セレキシパグ群のほうがプラセボ群よりも低かった.
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強直性脊椎炎に対するセクキヌマブ
Secukinumab in Ankylosing Spondylitis2 件の第 3 相プラセボ対照試験で,抗インターロイキン-17A モノクローナル抗体セクキヌマブは,強直性脊椎炎患者に有効であることが示された.セクキヌマブ関連の有害事象として,感染症,好中球減少症などがみられた.
REVIEW ARTICLE
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病院における緩和ケア
Palliative Care in the Hospital死期が近い入院患者に苦痛をもたらす症状は,さまざまな緩和ケア介入によって対処が可能であり,患者に残された時間をよりよいものにし,本人および家族の両方にかかるストレスを軽減させることができる.
CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL
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頭痛,高血圧,精神疾患を呈するホームレスの女性
A Homeless Woman with Headache, Hypertension, and Psychosisホームレス施設にいた精神疾患の既往のある 40 歳の女性が,頭痛と高血圧のため入院した.管理の意思決定がなされた.
PERSPECTIVE
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芸術と科学の連携
Art–Science Collaborations芸術と科学の連携が増え,医療の向上につながる可能性のあるさまざまなジャンルで用いられている方法や手順に光が当てられている.
Videos, Images, and Multimedia
IMAGES IN CLINICAL MEDICINE
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ケジラミ症
A Lousy Diagnosis56 歳の男性が,全身の瘙痒感が 3 ヵ月間続いたため受診した.身体診察で特記すべき点は,腹部・骨盤部の体毛間に認められた小さな黒点であった.腹部のダーモスコピーでケジラミが確認された.動画でご覧いただけます.
INTERACTIVE MEDICAL CASE
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痛みを訴える患者の困難な問題
A Painful Subjectこの双方向の特集記事では,持続する腰痛のためオピオイドを要求し続ける 34 歳の男性退役軍人の症例を紹介する.NEJM.org でご自身の診断・治療技術を試してください.
NEJM QUICK TAKE
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ホジキンリンパ腫治療後の二次癌
Second Cancer after Hodgkin’s Lymphoma Therapyホジキンリンパ腫の治療による治癒率は高いものの,生存例は二次癌の高いリスクにさらされる.1980 年代から治療は変化してきたが,この高いリスクは低下しているのだろうか? 最新の研究知見が短い動画にまとめられている.
PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW
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医療と人権に対する攻撃
Assault on Medicine and Human RightsMichele Heisler が,シリアでの医師と医療施設に対する攻撃と,国際社会の反応について論じている.