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    NEJM.orgからピックアップされている注目記事の一覧です.

October 12, 2017
Vol. 377 No. 15

This Week in the JOURNAL

ORIGINAL ARTICLES

  • 骨折予防のためのロモソズマブとアレンドロン酸との比較
    Romosozumab or Alendronate for Fracture Prevention

    骨折リスクの高い閉経後骨粗鬆症女性において,12 ヵ月間のモノクローナル抗体ロモソズマブ投与後にアレンドロン酸投与を行ったところ,12 ヵ月間のアレンドロン酸投与後にアレンドロン酸投与を行った場合と比較して,骨折リスクが有意に低下した.

  • エボラウイルス病生存者の精液中におけるエボラウイルス RNA の残存
    Ebola RNA Persistence in Semen of EVD Survivors

    幸いにも,エボラの集団発生は制御された.この最終報告では,エボラウイルスが精液中に残存する期間のデータが示されている.

  • エボラワクチン
    Ebola Vaccines

    エボラは依然として世界の脅威である.リベリアで行われた,エボラウイルス病に対する 2 種類のワクチンの安全性と免疫原性を評価する無作為化対照試験において,安全性シグナルは認められなかった.ワクチンにより,少なくとも 1 年間持続する免疫反応が誘導された.

  • C 型肝炎ウイルスに対するグレカプレビルとピブレンタスビル
    Glecaprevir and Pibrentasvir for HCV

    C 型肝炎ウイルス感染とステージ 4 または 5 の腎臓病を有する患者 104 例を対象とした非対照試験で,グレカプレビルとピブレンタスビルの 12 週間の投与により,患者の 98%で SVR が得られた.

CASE RECORDS OF THE MASSACHUSETTS GENERAL HOSPITAL

  • 体重増加不良を呈する女児
    A Girl with Failure to Thrive

    生後 19 ヵ月の女児が体重増加不良のため受診した.生後 9 ヵ月になるまで発育は正常であったが,9 ヵ月時で体重は 7.0 kg であり,7 ヵ月時より減少していた.その後 10 ヵ月間,身長は正常に増加したものの,体重は増加しなかった.女児は元気そうで,はしゃいでいる.診断が下された.

SOUNDING BOARD

  • 血液供給の持続可能性
    The Sustainability of the Blood Supply

    血液製剤に対する血液バンクへの現行の支払い方法により,多数の供給業者が赤字経営を強いられている.システムの変更にあたっては,血液製剤の供給における安全性と適切性の保証が求められると考えられる.

PERSPECTIVE

  • 癌の部位を問わない初の FDA 承認
    First FDA Approval Agnostic of Cancer Site

    2017 年 5 月,米国食品医薬品局(FDA)はプログラム死 1 阻害薬ペムブロリズマブを,切除不能または転移性で,高度マイクロサテライト不安定性またはミスマッチ修復欠損の固形腫瘍を有する成人および小児患者に対して,腫瘍部位や組織学的所見を問わず承認した.

Videos, Images, and Multimedia

IMAGES IN CLINICAL MEDICINE

  • 舌乳頭腫
    Lingual Papillomas

    舌乳頭腫

    外毛根鞘腫,肢端角化症,巨頭症を有する 59 歳の男性が,皮膚科の評価を受けるため受診した.臨床評価に基づいて遺伝子検査が行われ,変異が明らかになった.

CLINICAL PRACTICE AUDIO

  • せん妄
    Delirium

    せん妄は高齢入院患者でよくみられ,不良な転帰に関連する.せん妄を呈する患者は,改善可能な原因がないか評価する必要がある.行動障害は,可能な限り非薬物的アプローチで管理するべきである.

NEJM QUICK TAKE

  • 骨粗鬆症における骨折を予防する
    Preventing Fractures in Osteoporosis

    骨粗鬆症における骨折を予防する

    脆弱性骨折は閉経後骨粗鬆症女性でよくみられる.治療は,リスクを低下させるために骨形成を促進し,骨吸収を抑制することに重点をおいている.新しい研究知見が短い動画にまとめられている.

VIDEOS IN CLINICAL MEDICINE

  • 頸動脈洞マッサージ
    Carotid Sinus Massage

    頸動脈洞マッサージ

    この動画では,頸動脈洞マッサージに関する手技を見直す.このマッサージは,頸動脈洞過敏症の検出や,救急の場面では発作性上室性頻拍の診断・治療に用いられる,非侵襲的な診断検査である.

PERSPECTIVE AUDIO INTERVIEW

  • 低リスクの研究を再考する
    Rethinking Low-Risk Research

    David Asch が,被験者に及ぼすリスクがきわめて小さい試験に対するインフォームドコンセントの要件が,利益よりも害をもたらしうる理由について論じている.