The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

January 30, 1997 Vol. 336 No. 5

冠動脈性心疾患患者においてコレステロール値を低下させるシンバスタチン治療の費用効率
COST EFFECTIVENESS OF SIMVASTATIN TREATMENT TO LOWER CHOLESTEROL LEVELS IN PATIENTS WITH CORONARY HEART DISEASE

M. JOHANNESSON AND OTHERS

背景

スカンジナビアシンバスタチン生存試験(The Scandinavian Simvastatin Survival Study)(4S)は,シンバスタチンによるコレステロール値の低下が,狭心症または心筋梗塞の既往患者の死亡率および罹患率を低下させることを示した.そのような患者におけるコレステロール降下剤の広範な使用を推奨する前に,その費用効率を証明しなければならない.われわれは,コレステロール値を低下させるシンバスタチン治療の費用効率を,冠動脈性心疾患患者の年齢,性別,そして治療前のコレステロール値と関連させて推定した.

方 法

われわれは,シンバスタチン治療による費用/余命年を推定した.余命の伸びのモデルとするために 4S からの有害関数を用いた.調べた費用は治療費用,および冠動脈原因による罹患率に関連した直接および間接費用等であった.種々の年齢(35~70歳)の男女別および治療前の総コレステロール値 (213~309mg/dl)に関する個々の推定値を作成した.

結 果

直接費用に限定した分析では,余命 1 年当りのコストは,309mg/dl のコレステロール値を有する 70 歳男性の 3,800 ドルからコレステロール値 213mg/dl の 35 歳女性 27,400 ドルに及んだ.間接費用を含めると,結果はもっとも若い患者の少額に抑えられたコストからコレステロール値 213mg/dl の 70 歳女性の余命 1 年当り 13,300 ドルに及んだ.

結 論

冠動脈性心疾患患者では,シンバスタチン治療は,男女ともに,調べた年齢およびコレステロール値で費用効率がよい.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1997; 336 : 332 - 6. )