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December 25, 1997 Vol. 337 No. 26

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アロ免疫および血小板輸血に対する不応性の予防における白血球除去と血小板の紫外線 B 照射
LEUKOCYTE REDUCTION AND ULTRAVIOLET B IRRADIATION OF PLATELETS TO PREVENT ALLOIMMUNIZATION AND REFRACTORINESS TO PLATELET TRANSFUSIONS

THE TRIAL TO REDUCE ALLOIMMUNIZATION TO PLATELETS STUDY GROUP

背景

われわれは,多施設無作為二重盲検臨床試験を実施して,フィルターによって白血球を除去,または紫外線 B 照射によって処置した血小板の利用が,抗血小板アロ抗体の形成および血小板輸血に対する不応性を予防するか否かを調べた.

方 法

急性骨髄性白血病に対して化学療法による誘導療法を受けている患者を無作為割付けして,四つのタイプの血小板輸血の一つを行った: 無作為ドナーから得た,無処理のプールした血小板濃縮液 (対照) ; 無作為ドナーから得た,フィルターを通し,プールした血小板濃縮液 ( F-PC ) ; 無作為ドナーから得た,紫外線 B を照射し,プールした血小板濃縮液 ( UVB-PC ) ; または無作為ドナー 1 人分のアフェレーシスによって得た,フィルターを通した血小板 ( F-AP ).患者全員がフィルターを通した,白血球除去赤血球の輸血を受けた.

結 果

ベースラインでアロ抗体を有しない患者 530 人中,対照群の患者の 13%がリンパ球障害性抗体を産生し,血小板減少症が血小板輸血不応性となったのに対し,F-PC 群では 3%,UVB-PC 群では 5%,F-AP 群では 4%であった (各治療群について対照群と比較して p ≦ 0.03; 治療群のあいだでは有意差を認めなかった).リンパ球障害性抗体は対照群の 45%に認められたのに対し,治療群では 17 ~21%であった (各治療群について対照群と比較して p < 0.001; 治療群のあいだでは有意差を認めなかった).血小板糖蛋白に対する抗体は患者の 6 ~ 11%に生成され,4 群のあいだで有意差を認めなかった.

結 論

フィルターによる白血球の減少および血小板の紫外線 B 照射は,急性骨髄性白血病に対する化学療法のさいのアロ抗体による不応性の予防に等しく有効である.無作為ドナー 1 人分のアフェレーシスによって得られた血小板は,プールした無作為ドナーの血小板濃縮液と比較してさらなる利益を生じなかった.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1997; 337 : 1861 - 9. )