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December 25, 1997 Vol. 337 No. 26

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急性骨髄性白血病の成人における予防的血小板輸血の閾値
THE THRESHOLD FOR PROPHYLACTIC PLATELET TRANSFUSIONS IN ADULTS WITH ACUTE MYELOID LEUKEMIA

P. REBULLA AND OTHERS

背景

予防的血小板輸血は通常,骨髄障害性化学療法を受けている患者に対し,血小板数が 20,000 個/ mm3 未満に減少した場合に投与される.状態の安定した患者では,より少ない血小板数が適切であることを示唆する知見もあるが,より低い閾値の安全性は明確ではない.

方 法

われわれは,新たに急性骨髄性白血病 (しかし,急性前骨髄性白血病ではない) と診断され,21 施設で治療を受けた青年と成人 ( 16 歳~ 70 歳) 255 人を評価した.患者 135 人を無作為割付けして,血小板数が 10,000 個/ mm3 未満 (または体温が 38℃以上で,自発的出血または侵襲的技法を必要とする患者では 10,000 ~ 20,000 個/ mm3 ) に減少すれば輸血を行い,患者 120 人を,血小板数が 20,000 個/ mm3 未満になれば輸血を行う群に割付けした.

結 果

血小板の閾値を 10,000 個/ mm3 とする群の患者は,血小板の閾値を 20,000 個/ mm3 とする群の患者より血小板輸血が 21.5%少なかった ( p = 0.001 ).輸血した赤血球単位数に,群による有意差はなかった.大出血 (点状出血または粘膜や網膜出血以外の出血として定義) はそれぞれ,患者の 21.5%および 20%に起り ( p = 0.41 ),この期間は入院日数の 3.1%および 2.0%であった.致命的脳出血 1 例が血小板閾値 10,000 個/ mm3 の群に起ったが,その他の群では起らなかった ( p = 0.95 ).化学療法による誘導療法のあいだの生存に関する保険統計推定値,大出血が起っていないことに関する保険統計推定値,および入院日数は,2 群で有意差を示さなかった.

結 論

急性骨髄性白血病の青年および成人における誘導化学療法時の大出血のリスク (われわれが試験を行っていない急性前骨髄性白血病を除く) は,血小板輸血の閾値が 20,000 個/ mm3 および 10,000 個/ mm3 (または体温が 38℃以上で,自発的出血があり,または侵襲性技法を必要とする場合は,10,000 ~ 20,000 個/ mm3 ) で同程度であった.より低い閾値を用いることで,血小板の使用は 21.5%減少した.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 1997; 337 : 1870 - 5. )