The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE

日本国内版

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日本語アブストラクト

August 23, 2001 Vol. 345 No. 8

急性呼吸不全患者の生存に対する腹臥位の影響
Effect of Prone Positioning on the Survival of Patients with Acute Respiratory Failure

L. GATTINONI AND OTHERS

背景

急性呼吸不全の患者を腹臥位(うつ伏せ)にすると,そのときの 60 ~ 70%において酸素供給が改善するが,その生存に対する影響はわかっていない.

方 法

多施設共同無作為試験において,急性肺損傷または急性呼吸窮迫症候群の患者に行われている従来の治療(仰臥位での)を,10 日間のあいだ 1 日 6 時間以上患者を腹臥位にするという,前もって定義しておいた戦略と比較した.304 例の患者を,各群に 152 例ずつ組み入れた.

結 果

死亡率は,10 日間の試験期間中が 23.0%,集中治療室からの退室時が 49.3%,6 ヵ月目が 60.5%であった.仰臥位群と比較した腹臥位群の死亡の相対危険度は,試験期間の終了時が 0.84(95%信頼区間,0.56 ~ 1.27),集中治療室からの退室時が 1.05(95%信頼区間,0.84 ~ 1.32),6 ヵ月目が 1.06(95%信頼区間,0.88 ~ 1.28)であった.試験期間中の吸入酸素分画に対する動脈血酸素分圧比の平均(± SD)増加は,患者が仰臥位の姿勢を取っていた毎朝の測定において,腹臥位群が仰臥位群よりも大きかった(63.0 ± 66.8 対 44.6 ± 68.2,p = 0.02).体位に関連した合併症(褥瘡および偶発的抜管のような)の発生は,2 群で同程度であった.

結 論

急性呼吸不全の患者を腹臥位にすることは,酸素供給を改善させるが,生存は改善させない.

英文アブストラクト ( N Engl J Med 2001; 345 : 568 - 73. )